Azure Functions Sink Connector 構成プロパティ¶
このコネクターを使用するには、connector.class
構成のプロパティで、コネクタークラスの名前を指定します。
connector.class=io.confluent.connect.http.AzureFunctionsSinkConnector
コネクター固有の構成プロパティは以下のとおりです。
コネクター¶
behavior.on.error
Azure Functions から返されたエラー応答コードの処理方法。
HTTP 400
以上はすべてエラー応答コードです。- 型: string
- デフォルト: fail
- 指定可能な値: [ignore、log、fail] のいずれか
- 重要度: 中
function.url
Azure Functions の URL。
- 型: string
- 重要度: 高
function.url
Azure Functions の URL。
- 型: password
- 重要度: 中
max.batch.size
1 つのリクエストでバッチ処理および送信されるレコードの最大数。
- 型: int
- デフォルト: 1
- 指定可能な値: [1,...]
- 重要度: 中
max.pending.requests
Azure Functions 宛てとして同時に存在できる保留中のリクエストの最大数。
- 型: int
- デフォルト: 1
- 指定可能な値: [1,...]
- 重要度: 中
request.timeout.ms
コネクターによって Azure Functions へのリクエストが試行されてからタイムアウト(ソケットタイムアウト)するまでの最大時間(単位: ミリ秒)。
- 型: int
- デフォルト: 5 分
- 指定可能な値: [0,...]
- 重要度: 低
retry.timeout.ms
スロットリング時などに失敗したリクエストがコネクターによって指数関数的にバックオフおよび再試行されるまでの合計時間(単位: ミリ秒)。再試行される応答コードは
HTTP 429 Too Busy
とHTTP 502 Bad Gateway
です。値が -1 の場合は、永続的に再試行されます。- 型: int
- デフォルト: 10 分
- 指定可能な値: [-1, ...]
- 重要度: 低
Connect Reporter¶
Reporter の詳細については、「Connect Reporter」を参照してください。
reporter.result.topic.name
シンクレコードの処理が成功した後のレコードのプロデュース先となるトピックの名前。現在のコネクター名を指定するには、パターン内で
${connector}
を使用します。エラーレポートの動作を無効にする場合は空白にします。- 型: string
- デフォルト: ${connector}-success
- 指定可能な値: ${connector} を置き換える場合は、ASCII 英数字、
+
、.
、_
、-
の文字から 1 ~ 249 個を使用して有効なトピック名を指定する必要があります。 - 重要度: 中
reporter.result.topic.replication.factor
このコネクターによって結果トピックが自動的に作成される場合の結果トピックのレプリケーション係数。これは、許容可能なブローカー障害数を指定するものです。これを超えるとデータが失われます。これは、開発環境では「1」、本稼働環境では "常に"「3」以上にする必要があります。
- 型: short
- デフォルト: 3
- 指定可能な値: [1,...]
- 重要度: 中
reporter.result.topic.partitions
このコネクターによって結果トピックが自動的に作成される場合の結果トピックのパーティション数。潜在的なスループットを処理できるように、このパーティション数を入力パーティション数と同じにする必要があります。
- 型: int
- デフォルト: 1
- 指定可能な値: [1,...]
- 重要度: 中
reporter.error.topic.name
レコードのシンク試行が失敗するたびにレコードの生成先となるトピックの名前。現在のコネクター名を指定するには、パターン内で
${connector}
を使用します。エラーレポートの動作を無効にする場合は空白にします。- 型: string
- デフォルト: ${connector}-error
- 指定可能な値: ${connector} を置き換える場合は、ASCII 英数字、
+
、.
、_
、-
の文字から 1 ~ 249 個を使用して有効なトピック名を指定する必要があります。 - 重要度: 中
reporter.error.topic.replication.factor
このコネクターによってエラートピックが自動的に作成される場合のエラートピックのレプリケーション係数。これは、許容可能なブローカー障害数を指定するものです。これを超えるとデータが失われます。これは、開発環境では「1」、本稼働環境では "常に"「3」以上にする必要があります。
- 型: short
- デフォルト: 3
- 指定可能な値: [1,...]
- 重要度: 中
reporter.error.topic.partitions
このコネクターによってエラートピックが自動的に作成される場合のエラートピックのパーティション数。潜在的なスループットを処理できるように、このパーティション数を入力パーティション数と同じにする必要があります。
- 型: int
- デフォルト: 1
- 指定可能な値: [1,...]
- 重要度: 中
reporter.bootstrap.servers
Kafka クラスターとの初期接続を確立するために使用するホストとポートのペアのリスト。クライアントは、ここで指定されるブートストラップサーバーに関係なくすべてのサーバーを使用します。このリストは、すべてのサーバーセットを検出するための初期ホストにのみ影響します。このリストは、
host1:port1,host2:port2,..
の形式で指定します。これらのサーバーは、初期接続ですべてのクラスターメンバーシップを検出するためにのみ使用されます。これは動的に変わる可能性があるので、このリストにすべてのサーバーセットを含める必要はありません。ただし、サーバーの障害に備えて、複数指定しておくこともできます。- 型: list
- 指定可能な値: 空ではないリスト
- 重要度: 高
フォーマッター¶
reporter.result.topic.key.format
結果レポートキーがシリアル化される形式。
- 型: string
- デフォルト: json
- 指定可能な値: [string、json] のいずれか
- 重要度: 中
- 依存関係:
reporter.result.topic.key.format.schemas.enable
、reporter.result.topic.key.format.schemas.cache.size
reporter.result.topic.value.format
結果レポート値がシリアル化される形式。
- 型: string
- デフォルト: json
- 指定可能な値: [string、json] のいずれか
- 重要度: 中
- 依存関係:
reporter.result.topic.value.format.schemas.cache.size
、reporter.result.topic.value.format.schemas.enable
reporter.error.topic.key.format
エラーレポートキーがシリアル化される形式。
- 型: string
- デフォルト: json
- 指定可能な値: [string、json] のいずれか
- 重要度: 中
- 依存関係:
reporter.error.topic.key.format.schemas.cache.size
、reporter.error.topic.key.format.schemas.enable
reporter.error.topic.value.format
エラーレポート値がシリアル化される形式。
- 型: string
- デフォルト: json
- 指定可能な値: [string、json] のいずれか
- 重要度: 中
- 依存関係:
reporter.error.topic.value.format.schemas.cache.size
、reporter.error.topic.value.format.schemas.enable
JSON フォーマッター¶
reporter.result.topic.key.format.schemas.cache.size
JSON フォーマッターでキャッシュできる最大スキーマ数。
- 型: int
- デフォルト: 128
- 指定可能な値: [0,...,2048]
- 重要度: 中
reporter.result.topic.key.format.schemas.enable
シリアル化された値とキーのそれぞれにスキーマを含めます。
- 型: boolean
- デフォルト: false
- 重要度: 中
reporter.result.topic.value.format.schemas.cache.size
JSON フォーマッターでキャッシュできる最大スキーマ数。
- 型: int
- デフォルト: 128
- 指定可能な値: [0,...,2048]
- 重要度: 中
reporter.result.topic.value.format.schemas.enable
シリアル化された値とキーのそれぞれにスキーマを含めます。
- 型: boolean
- デフォルト: false
- 重要度: 中
reporter.error.topic.key.format.schemas.cache.size
JSON フォーマッターでキャッシュできる最大スキーマ数。
- 型: int
- デフォルト: 128
- 指定可能な値: [0,...,2048]
- 重要度: 中
reporter.error.topic.key.format.schemas.enable
シリアル化された値とキーのそれぞれにスキーマを含めます。
- 型: boolean
- デフォルト: false
- 重要度: 中
reporter.error.topic.value.format.schemas.cache.size
JSON フォーマッターでキャッシュできる最大スキーマ数。
- 型: int
- デフォルト: 128
- 指定可能な値: [0,...,2048]
- 重要度: 中
reporter.error.topic.value.format.schemas.enable
シリアル化された値とキーのそれぞれにスキーマを含めます。
- 型: boolean
- デフォルト: false
- 重要度: 中
Confluent Platform ライセンス¶
confluent.topic.bootstrap.servers
ライセンス供与に使用される Kafka クラスターとの初期接続を確立するために使用するホストとポートのペアのリスト。初期接続で、クラスター内のすべてのサーバーが検出されます。このリストは、host1:port1,host2:port2,...
という形式にする必要があります。これらのサーバーは、初期接続ですべてのクラスターメンバーシップを検出するためにのみ使用されます。これは動的に変わる可能性があるので、このリストにすべてのサーバーセットを含める必要はありません(ただし、サーバーの障害に備えて、複数指定しておくこともできます)。
- 型: list
- 重要度: 高
confluent.topic
Confluent Platform の構成(ライセンス情報など)で使用される Kafka のトピックの名前。
- 型: string
- デフォルト: _confluent-command
- 重要度: 低
confluent.topic.replication.factor
Confluent Platform の構成(ライセンス情報など)で使用される Kafka のトピックのレプリケーション係数。これは、トピックがまだ存在しない場合にのみ使用されます。デフォルトの 3 は、本稼働環境での使用に適しています。ブローカー数が 3 未満の開発環境で使用する場合は、そのブローカー数をこのプロパティに設定する必要があります(多くの場合、1 です)。
- 型: int
- デフォルト: 3
- 重要度: 低
Confluent ライセンスのプロパティ¶
ちなみに
コネクターの構成にライセンス関連のプロパティを含めることができますが、Confluent Platform バージョン 6.0 以降では、各コネクターの構成ではなく、Connect ワーカーの構成 でライセンス関連のプロパティを構成できるようになりました。
注釈
このコネクターはプロプライエタリであり、ライセンスが必要です。ライセンス情報は、_confluent-command
トピックに保存されています。ブローカーで、接続に SSL が要求される場合は、以下で説明するセキュリティ関連の confluent.topic.*
プロパティを含める必要があります。
confluent.license
Confluent では、各契約者にエンタープライズライセンスキーを発行します。ライセンスキーはテキストであるため、コピーアンドペーストで
confluent.license
の値として使用できます。試用ライセンスでは、コネクターを 30 日間使用できます。開発者ライセンスでは、ブローカーが 1 つの開発環境で、コネクターを無期限に使用できます。既にご契約されている場合は、詳細について Confluent サポートにお問い合わせください。
- 型: string
- デフォルト: ""
- 指定可能な値: Confluent Platform ライセンス
- 重要度: 高
confluent.topic.ssl.truststore.location
トラストストアファイルの場所。
- 型: string
- デフォルト: null
- 重要度: 高
confluent.topic.ssl.truststore.password
トラストストアファイルのパスワード。パスワードが設定されていなくてもトラストストアにアクセスできますが、整合性チェックが無効になります。
- 型: password
- デフォルト: null
- 重要度: 高
confluent.topic.ssl.keystore.location
キーストアファイルの場所。クライアントでは省略可能です。クライアントの相互認証に使用できます。
- 型: string
- デフォルト: null
- 重要度: 高
confluent.topic.ssl.keystore.password
キーストアファイルのストアパスワード。クライアントでは省略可能です。ssl.keystore.location を構成した場合にのみ必要となります。
- 型: password
- デフォルト: null
- 重要度: 高
confluent.topic.ssl.key.password
キーストアファイル内のプライベートキーのパスワード。クライアントでは省略可能です。
- 型: password
- デフォルト: null
- 重要度: 高
confluent.topic.security.protocol
ブローカーとの通信に使用されるプロトコル。指定可能な値は、PLAINTEXT、SSL、SASL_PLAINTEXT、SASL_SSL です。
- 型: string
- デフォルト: "PLAINTEXT"
- 重要度: 中
ライセンストピックの構成¶
Confluent エンタープライズライセンスは、_confluent-command
トピックに保存されています。このトピックは、デフォルトで作成され、confluent.license
プロパティで指定されたライセンスキーに対応するライセンスが含まれます。
注釈
パブリックキーは Kafka トピックには保存されません。
以下では、デフォルトの _confluent-command
トピックがさまざまなシナリオでどのように生成されるかを説明します。
confluent.license
プロパティを追加していない場合、またはこのプロパティを(confluent.license=
などで)空にした場合は、_confluent command
トピックに、30 日間の試用ライセンスが自動的に生成されます。- 有効なライセンスキーを(
confluent.license=<valid-license-key>
などで)追加すると、有効なライセンスが_confluent-command
トピックに追加されます。
以下は、開発およびテスト用の最小限のプロパティの例です。
使用する環境に厳格な命名規則がある場合などには、confluent.topic
プロパティを使用することにより、_confluent-command
トピックの名前を変更できます。以下の例は、この変更と、構成された Kafka ブートストラップサーバーを示しています。
confluent.topic=foo_confluent-command
confluent.topic.bootstrap.servers=localhost:9092
上の例は、開発およびテストで使用できる、ブートストラップサーバーの必要最小限のプロパティを示しています。本稼働環境の場合は、プレフィックスとして confluent.topic.
を付けて、通常のプロデューサー、コンシューマー、およびトピックの各構成プロパティをコネクターのプロパティに追加します。
ライセンストピックの ACL¶
_confluent-command
トピックには、confluent.license
プロパティで指定されたライセンスキーに対応するライセンスが含まれます。このトピックはデフォルトで作成されます。このトピックにアクセスするコネクターには、以下の ACL を構成する必要があります。
- コネクターでトピックの作成が必要な場合は、リソースクラスターでの CREATE および DESCRIBE。
_confluent-command
トピックでの DESCRIBE、READ、および WRITE。
ライセンスを使用する各プリンシパルに個別にアクセス許可を付与することができます。または、ワイルドカード入力 を使用すると、すべてのクライアントを許可できます。以下の例では、リソースクラスターおよび _confluent-command
トピックの ACL を構成するために使用できるコマンドを示しています。
リソースクラスターの CREATE および DESCRIBE の ACL を設定します。
kafka-acls --bootstrap-server localhost:9092 --command-config adminclient-configs.conf \ --add --allow-principal User:<principal> \ --operation CREATE --operation DESCRIBE --cluster
_confluent-command
トピックの DESCRIBE、READ、および WRITE の ACL を設定します。kafka-acls --bootstrap-server localhost:9092 --command-config adminclient-configs.conf \ --add --allow-principal User:<principal> \ --operation DESCRIBE --operation READ --operation WRITE --topic _confluent-command
デフォルトの構成プロパティのオーバーライド¶
confluent.topic.replication.factor
を使用することにより、レプリケーション係数をオーバーライドできます。たとえば、(開発およびテスト用の)ブローカー数 3 未満の環境で送信先として Kafka クラスターを使用する場合、confluent.topic.replication.factor
プロパティに 1
を設定する必要があります。
プロデューサー固有のプロパティは、confluent.topic.producer.
プレフィックスを使用することによりオーバーライドできます。コンシューマー固有のプロパティは、confluent.topic.consumer.
プレフィックスを使用することによりオーバーライドできます。
デフォルト値を使用することも、他のプロパティをカスタマイズすることもできます。たとえば、confluent.topic.client.id
プロパティのデフォルトは、コネクターの名前に -licensing
サフィックスを付けたものです。クライアント接続に SSL または SASL を必要とするブローカーの構成設定では、このプレフィックスを使用します。
トピックのクリーンアップのポリシーはオーバーライドできません。トピックは、常にパーティションが単一で、圧縮されるからです。また、このプレフィックスを使用してシリアライザーおよびデシリアライザーを指定しないでください。追加されても無視されます。