Confluent Telemetry Reporter

Confluent Telemetry Reporter は、サービスに関するメタデータを Confluent にプッシュするために各 Confluent Platform サービス内で動作するプラグインです。Telemetry Reporter により、メタデータに基づく製品機能(Health+ など)が有効になります。データは HTTP を介して送信され、暗号化された接続が使用されます。

利用可能なメトリクスのリストについては、「Telemetry Reporter のメトリクス」を参照してください。

重要

  • クラスターで Self-Balancing が有効になっていると、Telemetry Reporter が有効になり、Self-Balancing Clusters の要件としてデフォルトで実行されます。Self-Balancing アルゴリズムでは、Telemetry Reporter の内部トピック _confluent-telemetry-metrics から消費が行われます。
  • クラスターで Self-Balancing が有効になっていない場合、$CONFLUENT_HOME/etc/kafka/server.properties のサーバー構成ファイルでプロパティ設定 confluent.reporters.telemetry.auto.enable=false を使用して、Telemetry Reporter を完全に無効にすることができます。
  • confluent.telemetry.enabledfalse に設定した場合、データは Confluent Cloud に送信されません。

インストール

Confluent Telemetry Reporter は、Confluent Platform のフルインストールの一部としてインストールされます。パッケージを個別にインストールする場合は、yum install confluent-telemetry、またはご使用の環境で同等のパッケージマネージャーコマンドを使用して、Telemetry Reporter が確実にインストールされるようにします。

Confluent Cloud に対するテレメトリレポートの有効化

前提条件

Cloud API キーおよびシークレットの作成

以下の手順によって、Confluent Cloud で認証するための API キーおよびシークレットを有効にします。

Cloud API キーは、Kafka クラスターの API キーとは異なります。Telemetry Reporter では、Kafka クラスターの API キーではなく、Cloud API キーを使用する必要があります。クラスターキーを使用すると認証エラーが発生します。

confluent api-key create コマンドを使用して、Cloud API キーを作成します。

confluent login
confluent api-key create --resource cloud

API キーの準備ができるまでには数分かかることがあります。API キーとシークレットを保存します。このシークレットを後から取得することはできません。出力は以下のようになります。

+---------+------------------------------------------------------------------+
| API Key | UZ7UB0BEMH7ZZL4T                                                 |
| Secret  | PcFU4EUD0bbSFaz3jnx2jhYmcuPVZShdowwhOkrYUhusFONqQtfU0tMtT8gkZSde |
+---------+------------------------------------------------------------------+

Health+ の構成

Health+ を構成する方法は多数あります。

  1. ブラウザーで Confluent Control Center を開きます。デフォルト URL は http://localhost:9021/ です。
  2. Home ページで、クラスターをクリックします。
  3. ナビゲーションメニューの Brokers をクリックし、リストをスクロールして目的のブローカーを見つけます。
  4. ブローカーをクリックし、詳細ページで Configuration をクリックします。
  5. Health+Edit settings の順にクリックします。作成済みの API キーとシークレットをそれぞれのフィールドにコピーし、confluent.telemetry.enabledtrue を入力します。
  6. 保存 をクリックします。
  7. すべてのブローカーについて、前の手順を繰り返します。

プロキシの構成

Confluent Telemetry Reporter は、認証済みの HTTP プロキシ経由でのテレメトリデータのルーティングをサポートしています。これらの環境では、サーバー構成ファイルで以下のパラメーターを設定することにより、プロキシ経由のテレメトリデータ送信を有効にします。

confluent.telemetry.proxy.url=http://<proxy_server_ip>:<proxy_server_port>
confluent.telemetry.proxy.username=<proxy-username>
confluent.telemetry.proxy.password=<proxy-password>

送信データの内容およびデータの用途

特定の Confluent Platform コンポーネントに対して Confluent Telemetry Reporter を有効にした場合、Confluent は、その Confluent Platform コンポーネントに関する以下のようなメトリクスを収集します。

  • ランタイムパフォーマンスのメトリクス
  • Kafka のバージョン
  • Confluent Platform のバージョン
  • 該当する Confluent Platform コンポーネントに対して有効な一意の識別子
  • Kafka クラスターの一意の識別子
  • 組織の一意の識別子

データは暗号化された接続を使用して Confluent Server に送信されます(デフォルトでは 1 分に 1 回)。結果として得られるデータは、Confluent が Health+ をお客様に提供し、Confluent 製品や Confluent サービスをメンテナンスおよび改善するために使用されます。

このデータを送信するには、各 Confluent Platform コンポーネントで構成フラグを設定して、送信を有効にします。これらの構成フラグを削除すると、データの送信をいつでも停止することができます。

動的構成

注釈

現時点では、動的構成は Kafka ブローカーにのみ適用されます。

動的構成をクラスターに適用する方法については、「Kafka の動的構成」を参照してください。

再起動なしでのテレメトリの有効化

Confluent Server を使用している場合は、以下のコマンドを使用することにより、再起動なしで Telemetry Reporter を有効にすることができます。前に生成したキーとシークレットで、<api_key><api_secret> を置き換えます。

$CONFLUENT_HOME/bin/kafka-configs --bootstrap-server localhost:9092 \
--alter --entity-type brokers --entity-default \
--add-config confluent.telemetry.enabled=true, \
confluent.telemetry.api.key=<api_key>, \
confluent.telemetry.api.secret=<api_secret>

サポートされる動的構成プロパティ

  • confluent.telemetry.enabled
  • confluent.telemetry.api.key
  • confluent.telemetry.api.secret
  • confluent.telemetry.proxy.url
  • confluent.telemetry.proxy.username
  • confluent.telemetry.proxy.password