Confluent for Kubernetes

Confluent for Kubernetes (CFK)は、プライベートクラウド環境に Confluent をデプロイして管理するためのクラウドネイティブのコントロールプレーンです。宣言型 API で Confluent Platform をカスタマイズ、デプロイ、管理するための標準的で簡素なインターフェイスが備わっています。

Confluent for Kubernetes は、プライベートクラウドアーキテクチャのランタイムである Kubernetes 上で実行されます。

注釈

Confluent for Kubernetes は次世代の Confluent Operator です。Confluent Operator 1.x のドキュメントについては、「Confluent Operator 1」を参照するか、バージョンピッカーを使用して特定のバージョンのドキュメントを参照してください。

概要については、「Introducing Confluent for Kubernetes」を参照してください。

このビデオでは、Confluent for Kubernetes の概要をご紹介しています。


下図に、Kubernetes における Confluent for Kubernetes および Confluent Platform のアーキテクチャの概要を示します。

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機能

Confluent for Kubernetes の注目すべき主要な機能は次のとおりです。

クラウドネイティブの宣言型 API
  • Kubernetes ネイティブの宣言型 API アプローチにより、Confluent Platform コンポーネント(Apache Kafka®、Connect ワーカー、ksqlDB、Schema Registry、Confluent Control Center)およびリソース(トピック、ロールバインディング)を IaC(Infrastructure as Code)を通じて構成、デプロイ、管理することができます。
  • クラウドネイティブのセキュリティのベストプラクティスを実現する自動化が組み込まれています。
    • 包括的で粒度の細かい RBAC、認証、TLS ネットワーク暗号化
    • 証明書の自動生成
    • メモリー内の機密の構成を Confluent デプロイに挿入する認証情報管理システム(Hashicorp Vault など)のサポート
  • サーバーのプロパティ、JVM、Log4j 構成オーバーライドを提供し、全 Confluent Platform コンポーネントのカスタマイズに対応します。
アップグレード
  • 構成変更に対する自動化されたローリングアップデートが提供されます。
  • Kafka の可用性への影響のない、自動化されたローリングアップグレードが提供されます。
スケーリング
  • Confluent Platform に対する自動化されたスケーリングと信頼性チェックを単一コマンドで実行できます。
回復性
  • 障害が発生した場合に、Kafka ポッドが同じ Kafka ブローカー ID、構成、永続ストレージボリュームで復元されます。
  • 自動化されたラック認識機能を備えているため、パーティションのレプリカを複数の異なるラック(またはゾーン)に分散させることで Kafka ブローカーの可用性を高め、データの損失リスクを最小限に抑えることができます。
スケジューリング
  • DevOps チームやエコシステムツールに有益なコンテキストを提供する、Kubernetes のラベルとアノテーションをサポートします。
  • Kubernetes の Toleration やポッドとノードのアフィニティをサポートし、効率的なリソース利用とポッドの配置が可能です。
モニタリング
  • JMX/Jolokia を使用したメトリクスの集約がサポートされます。
  • Prometheus への集約されたメトリクスのエクスポートがサポートされます。

ライセンス

Confluent for Kubernetes と Confluent Control Center は、ライセンスキーがなくても 30 日間試用できます。

30 日経過後は、Confluent for Kubernetes と Control Center の使用にライセンスキーが必要です。Confluent では、サブスクライバーにキーを発行します。併せて、Confluent コンポーネントと Confluent for Kubernetes に関する エンタープライズレベルのサポート を提供します。

既にご契約の場合は、詳細について Confluent サポート(support@confluent.io)にお問い合わせください。

Confluent for Kubernetes 用のキーを受け取り済みの場合は、「Confluent Platform ライセンスのアップデート」を参照してください。

ドキュメント

CFK には、包括的なドキュメント一式が用意されています。以下に示すのは、CFK を初めて使用する場合に役立つドキュメントです。