階層型ストレージ¶
Confluent Platform 6.0.0 からは、それまでのリリースでのプレビューを経て、階層型ストレージが完全にサポートされています。階層型ストレージにより、運用の負荷とコストが削減されるため、Kafka に格納した大規模ボリュームデータの管理が可能になります。基本的な考え方は、データストレージに対する懸念をデータ処理の問題から切り離すことです。これにより、データストレージとデータ処理を独立してスケーリングできるようになります。階層型ストレージを使用することで、ウォームデータをコスト効率の高いオブジェクトストレージに送信できます。その結果、ブローカーをスケーリングするのは、コンピュートリソースがさらに必要な場合のみになります。
重要
- Confluent Platform 6.0.0 の時点では、階層型ストレージは一度有効にすると無効にできません。
- The same bucket must be used across all brokers within a Tiered Storage enabled cluster. This applies to all supported platforms.
ブローカーでの階層型ストレージの有効化¶
Confluent Platform 6.0.0 以降を実行しているクラスターで階層型ストレージを有効にするには、クラウドプロバイダーの構成を以下のように指定します。
これらの構成をアップデートしたら、階層型ストレージ用に有効にされたブローカーを再起動します。この再起動は ローリング 形式で行うことができます。
ちなみに
この手順を Confluent Control Center から開始することもできます(「階層型ストレージの構成」を参照)。
AWS¶
階層型ストレージでは、読み取りと書き込みができる Amazon S3 のバケットと、バケットにアクセスするための認証情報も必要になります。
階層型ストレージをアマゾンウェブサービス(AWS)の Amazon Simple Storage Service(S3 バケット)で有効にするには、次の手順を実行します。
次のプロパティを
server.properties
ファイルに追加します。confluent.tier.feature=true confluent.tier.enable=true confluent.tier.backend=S3 confluent.tier.s3.bucket=<BUCKET_NAME> confluent.tier.s3.region=<REGION> # confluent.tier.metadata.replication.factor=1
ちなみに
階層型ストレージの内部トピックは、デフォルトで、レプリケーション係数が
3
になります。「Confluent Platform のクイックスタート(ローカルインストール)」で説明されているような単一のブローカークラスターを実行するためにconfluent local services start
を使用する場合は、上のコードの最終行をコメント解除することにより、階層型ストレージトピックのデフォルトのレプリケーション係数を上書きします。上記のプロパティを追加すると、AWS で階層型ストレージの各コンポーネントが有効になります。このとき、可能なすべての構成でデフォルトのパラメーターが使用されます。
confluent.tier.feature
では、ブローカーに対して階層型ストレージを有効にします。これをtrue
にすると、ブローカーで階層型ストレージを活用できます。confluent.tier.enable
では、作成されたトピックのデフォルト値を設定します。true
に設定すると、未圧縮のトピックがすべて階層型になります。圧縮トピックについては、「 既知の制限」を参照してください。confluent.tier.backend
は、ブローカーの接続先であるクラウドストレージサービスを示しています。Amazon S3 では、前に示したようにS3
に設定します。BUCKET_NAME
とREGION
はそれぞれ S3 バケット名とそのリージョンです。ブローカーは階層型データの読み取りと書き込みのために、このバケットとやりとりします。
たとえば、バケット名
tiered-storage-test-aws
がus-west-2
リージョンにあると、次のプロパティになります。confluent.tier.s3.bucket=tiered-storage-test-aws confluent.tier.s3.region=us-west-2
このブローカーでは、S3 バケットに接続するために、AWS 認証情報 が必要です。これらの情報は
server.properties
または環境変数を通じて設定できます。どちらの方法を使用しても問題はありません。ブローカーはserver.properties
に指定された認証情報を優先的に使用します。ブローカーがserver.properties
に認証情報を見つけられないと、環境変数を使用します。サーバープロパティ - 次のプロパティを
server.properties
ファイルに追加します。confluent.tier.s3.cred.file.path=<PATH_TO_AWS_CREDENTIALS_FILE>
<PATH>
を AWS の認証情報を含むファイル のファイルパスで置き換えます。このフィールドは、サーバーログファイルに記載されません。
環境変数 - AWS の認証情報を次の環境変数に指定します。
export AWS_ACCESS_KEY_ID=<YOUR_ACCESS_KEY_ID> export AWS_SECRET_ACCESS_KEY=<YOUR_SECRET_ACCESS_KEY>
server.properties
に認証情報の 2 つのプロパティが含まれない場合、ブローカーは前に示した環境変数を使用して、S3 バケットに接続します。
S3 バケットで、ブローカーに対して、次のアクションの実行を許可する必要があります。これらの操作は、ブローカーで階層型ストレージを有効にして、適切に使用するために必要です。
s3:DeleteObject s3:GetObject s3:PutObject s3:GetBucketLocation
GCS¶
階層型ストレージを Google Cloud Platform(GCP)の Google Cloud Storage(GCS)で有効にするには、次の手順を実行します。
階層型ストレージを有効にするには、次のプロパティを
server.properties
ファイルに追加します。confluent.tier.feature=true confluent.tier.enable=true confluent.tier.backend=GCS confluent.tier.gcs.bucket=<BUCKET_NAME> confluent.tier.gcs.region=<REGION> # confluent.tier.metadata.replication.factor=1
ちなみに
階層型ストレージの内部トピックは、デフォルトで、レプリケーション係数が
3
になります。「Confluent Platform のクイックスタート(ローカルインストール)」で説明されているような単一のブローカークラスターを実行するためにconfluent local services start
を使用する場合は、上のコードの最終行をコメント解除することにより、階層型ストレージトピックのデフォルトのレプリケーション係数を上書きします。上記のプロパティを追加すると、GCS で階層型ストレージの各コンポーネントが有効になります。可能なすべての構成でデフォルトパラメーターが使用されます。
confluent.tier.feature
では、ブローカーに対して階層型ストレージを有効にします。これをtrue
にすると、ブローカーで階層型ストレージを活用できます。confluent.tier.enable
では、作成されたトピックのデフォルト値を設定します。true
に設定すると、未圧縮のトピックがすべて階層型になります。圧縮トピックについては、「 既知の制限」を参照してください。confluent.tier.backend
は、ブローカーの接続先であるクラウドストレージサービスを示します。Google Cloud Storage では、前に示したとおり、これをGCS
に設定します。BUCKET_NAME
とREGION
はそれぞれ S3 バケット名とそのリージョンです。ブローカーは階層型データの読み取りと書き込みのために、このバケットとやりとりします。
たとえば、バケット名
tiered-storage-test-gcs
がus-central1
リージョンにあると、次のプロパティになります。confluent.tier.gcs.bucket=tiered-storage-test-gcs confluent.tier.gcs.region=us-central1
このブローカーでは、GCS バケットに接続するために、GCS 認証情報 が必要です。これらの情報は
server.properties
または環境変数を通じて設定できます。どちらの方法を使用しても問題はありません。ブローカーはserver.properties
に指定された認証情報を優先的に使用します。ブローカーがserver.properties
に認証情報を見つけられないと、環境変数を使用します。サーバープロパティ - 次のプロパティを
server.properties
ファイルに追加します。confluent.tier.gcs.cred.file.path=<PATH_TO_GCS_CREDENTIALS_FILE>
このフィールドは、サーバーログファイルに記載されません。
環境変数 - GCS の認証情報を次のローカル環境変数に指定します。
export GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS=<PATH_TO_GCS_CREDENTIALS_FILE>
server.properties
に認証情報ファイルへのパスがあるプロパティが含まれない場合、ブローカーは前に示した環境変数を使用して、GCS バケットに接続します。
詳細については、GCS のドキュメント を参照してください。
GCS バケットで、ブローカーに対して、次のアクションの実行を許可する必要があります。これらの操作は、ブローカーで階層型ストレージを有効にして、適切に使用するために必要です。
storage.buckets.get storage.objects.get storage.objects.list storage.objects.create storage.objects.delete storage.objects.update
- 証明書のトラブルシューティング
バケットへのアクセス不可やセキュリティ証明書の問題といった階層型ストレージのエラーのためにブローカーを起動できない場合は、必要な Google CA 証明書を持っていることを確認します。トラブルシューティングを行うには、以下の手順を実行します。
Google Trust Services Repository に移動し、Download CA certificates セクションまでスクロールして、Expand all をクリックします。
お使いのクラスターに適した、現在有効な(期限が切れていない)証明書(GlobalSign R4 など)を選択します。その横の Action ドロップダウンをクリックして、クラスターのすべてのブローカーに証明書(PEM)ファイルをダウンロードします。
次のコマンドを実行して証明書をインポートします。
keytool -import -trustcacerts -keystore /var/ssl/private/kafka_broker.truststore.jks -alias root -file <certificate.pem file>
Pure Storage FlashBlade¶
階層型ストレージを Amazon S3 API を通じて Pure Storage FlashBlade で有効にするには、次の手順を実行します。
次のプロパティを
server.properties
ファイルに追加します。confluent.tier.feature=true confluent.tier.enable=true confluent.tier.backend=S3 confluent.tier.s3.bucket=<BUCKET_NAME> confluent.tier.s3.region=<REGION> confluent.tier.s3.aws.endpoint.override=<FLASHBLADE ENDPOINT> # confluent.tier.metadata.replication.factor=1
ちなみに
階層型ストレージの内部トピックは、デフォルトで、レプリケーション係数が
3
になります。「Confluent Platform のクイックスタート(ローカルインストール)」で説明されているような単一のブローカークラスターを実行するためにconfluent local services start
を使用する場合は、上のコードの最終行をコメント解除することにより、階層型ストレージトピックのデフォルトのレプリケーション係数を上書きします。上記のプロパティを追加すると、Pure Storage FlashBlade で階層型ストレージの各コンポーネントが有効になります。可能なすべての構成でデフォルトパラメーターが使用されます。
confluent.tier.feature
では、ブローカーに対して階層型ストレージを有効にします。これをtrue
にすると、ブローカーで階層型ストレージを活用できます。confluent.tier.enable
では、作成されたトピックのデフォルト値を設定します。true
に設定すると、未圧縮のトピックがすべて階層型になります。圧縮トピックについては、「 既知の制限」を参照してください。confluent.tier.backend
は、ブローカーの接続先であるクラウドストレージサービスを示しています。Pure Storage FlashBlade では、前に示したとおり、これをS3
に設定します。BUCKET_NAME
とREGION
はそれぞれ S3 バケット名とそのリージョンです。ブローカーは階層型データの読み取りと書き込みのために、このバケットとやりとりします。リージョンを有効な AWS リージョンに設定します。これらはすべて、Flashblade 内でも同等になります。リージョンを null または空にすることはできません。たとえば、バケット名tiered-storage-test-aws
がus-west-2
リージョンにあると、次のプロパティになります。confluent.tier.s3.bucket=tiered-storage-test-aws confluent.tier.s3.region=us-west-2
ENDPOINT OVERRIDE
は、Pure Storage FlashBlade の接続ポイントを示します。
ブローカーでは、FlashBlade S3 バケットに接続するために、Pure Storage CLI で生成された認証情報が必要です。これらの情報は
server.properties
または環境変数を通じて設定できます。どちらの方法を使用しても問題はありません。ブローカーはserver.properties
に指定された認証情報を優先的に使用します。ブローカーがserver.properties
に認証情報を見つけられないと、環境変数を使用します。サーバープロパティ - 次のプロパティを
server.properties
ファイルに追加します。confluent.tier.s3.cred.file.path=<PATH_TO_AWS_CREDENTIALS_FILE>
<PATH_TO_AWS_CREDENTIALS_FILE>
を AWS の認証情報を含むファイル のファイルパスで置き換えます。このフィールドは、サーバーログファイルに記載されません。
環境変数 - Pure Storage FlashBlade の認証情報を次の環境変数に指定します。
export AWS_ACCESS_KEY_ID=<YOUR_ACCESS_KEY_ID> export AWS_SECRET_ACCESS_KEY=<YOUR_SECRET_ACCESS_KEY>
server.properties
に認証情報の 2 つのプロパティが含まれない場合、ブローカーは前に示した環境変数を使用して、S3 バケットに接続します。
Nutanix Objects¶
階層型ストレージを Amazon S3 API を通じて Nutanix Objects で有効にするには、次の手順を実行します。
次のプロパティを
server.properties
ファイルに追加します。confluent.tier.feature=true confluent.tier.enable=true confluent.tier.backend=S3 confluent.tier.s3.bucket=<BUCKET_NAME> confluent.tier.s3.region=<REGION> confluent.tier.s3.aws.endpoint.override=<NUTANIX OBJECTS ENDPOINT> # confluent.tier.metadata.replication.factor=1
ちなみに
階層型ストレージの内部トピックは、デフォルトで、レプリケーション係数が
3
になります。「Confluent クイックスタート」で説明されているような単一のブローカークラスターを実行するためにconfluent local services start
を使用する場合は、上のコードの最終行をコメント解除することにより、階層型ストレージトピックのデフォルトのレプリケーション係数をオーバーライドします。上記のプロパティを追加すると、Nutanix Objects で階層型ストレージの各コンポーネントが有効になります。このとき、可能なすべての構成でデフォルトのパラメーターが使用されます。
confluent.tier.feature
では、ブローカーに対して階層型ストレージを有効にします。これをtrue
にすると、ブローカーで階層型ストレージを活用できます。confluent.tier.enable
では、作成されたトピックのデフォルト値を設定します。true
に設定すると、未圧縮のトピックがすべて階層型になります。圧縮トピックについては、「 既知の制限」を参照してください。confluent.tier.backend
は、ブローカーの接続先であるクラウドストレージサービスを示しています。Nutanix Objects では、前に示したようにS3
に設定します。BUCKET_NAME
とREGION
はそれぞれ S3 バケット名とそのリージョンです。ブローカーは階層型データの読み取りと書き込みのために、このバケットとやりとりします。リージョンを有効な AWS リージョンに設定します。リージョンを null または空にすることはできません。たとえば、バケット名tiered-storage-test-confluent
がus-east-1
リージョンにあると、次のプロパティになります。confluent.tier.s3.bucket=tiered-storage-test-confluent confluent.tier.s3.region=us-east-1
ENDPOINT OVERRIDE
は、Nutanix Objects エンドポイントの完全修飾ドメイン名を示します。ntnx-obj
がオブジェクトストア名で、nutanix.com
がドメイン名である場合は、エンドポイントのオーバーライドは以下のようになります。confluent.tier.s3.aws.endpoint.override=http://ntnx-obj.nutanix.com
ブローカーでは、Nutanix Objects S3 バケットに接続するために、Nutanix Prism Central の Objects ページから生成される認証情報が必要です。これらの情報は
server.properties
または環境変数を通じて設定できます。どちらの方法を使用しても問題はありません。ブローカーはserver.properties
に指定された認証情報を優先的に使用します。ブローカーがserver.properties
に認証情報を見つけられないと、環境変数を使用します。サーバープロパティ - 次のプロパティを
server.properties
ファイルに追加します。confluent.tier.s3.cred.file.path=<PATH_TO_AWS_CREDENTIALS_FILE>
<PATH_TO_AWS_CREDENTIALS_FILE>
を Nutanix の認証情報を含むファイル のファイルパスで置き換えます。このフィールドは、サーバーログファイルに記載されません。
環境変数 - Nutanix Objects の認証情報を次の環境変数に指定します。
export AWS_ACCESS_KEY_ID=<NUTANIX_OBJECTS_ACCESS_KEY_ID> export AWS_SECRET_ACCESS_KEY=<NUTANIX_OBJECTS_ACCESS_KEY>
server.properties
に認証情報の 2 つのプロパティが含まれない場合、ブローカーは前に示した環境変数を使用して、S3 バケットに接続します。
Nutanix Objects バケットで、ブローカーに対して、次のアクションの実行を許可する必要があります。これらの操作は、ブローカーで階層型ストレージを有効にして、適切に使用するために必要です。これらの操作を有効にするには、バケットのユーザーに読み取り/書き込みアクセスを付与します。
storage.buckets.get storage.objects.get storage.objects.list storage.objects.create storage.objects.delete storage.objects.update
NetApp オブジェクトストレージ¶
階層型ストレージを Amazon S3 API を通じて NetApp オブジェクトストレージで有効にするには、次の手順を実行します。
次のプロパティを
server.properties
ファイルに追加します。confluent.tier.feature=true confluent.tier.enable=true confluent.tier.backend=S3 confluent.tier.s3.bucket=<BUCKET_NAME> confluent.tier.s3.region=<REGION> confluent.tier.s3.aws.endpoint.override=<NETAPP OBJECT STORAGE ENDPOINT> confluent.tier.s3.force.path.style.access=<BOOLEAN> # confluent.tier.metadata.replication.factor=1
ちなみに
階層型ストレージの内部トピックは、デフォルトで、レプリケーション係数が
3
になります。「Confluent クイックスタート」で説明されているような単一のブローカークラスターを実行するためにconfluent local services start
を使用する場合は、上のコードの最終行をコメント解除することにより、階層型ストレージトピックのデフォルトのレプリケーション係数をオーバーライドします。上記のプロパティを追加すると、NetApp オブジェクトストレージで階層型ストレージの各コンポーネントが有効になります。可能なすべての構成でデフォルトパラメーターが使用されます。
confluent.tier.feature
では、ブローカーに対して階層型ストレージを有効にします。これをtrue
にすると、ブローカーで階層型ストレージを活用できます。confluent.tier.enable
では、作成されたトピックのデフォルト値を設定します。true
に設定すると、未圧縮のトピックがすべて階層型になります。圧縮トピックについては、「 既知の制限」を参照してください。confluent.tier.backend
は、ブローカーの接続先であるクラウドストレージサービスを示しています。NetApp オブジェクトストレージでは、前に示したとおり、これをS3
に設定します。BUCKET_NAME
とREGION
はそれぞれ S3 バケット名とそのリージョンです。ブローカーは階層型データの読み取りと書き込みのために、このバケットとやりとりします。リージョンを有効な AWS リージョンに設定します。リージョンを null または空にすることはできません。たとえば、バケット名tiered-storage-test-confluent
がus-east-1
リージョンにあると、次のプロパティになります。confluent.tier.s3.bucket=tiered-storage-test-confluent confluent.tier.s3.region=us-east-1
ENDPOINT OVERRIDE
は、NetApp オブジェクトストレージのエンドポイントを示します。Confluent.tier.s3.force.path.style.access
は、すべてのリクエストでパススタイルのアクセスを使用するようにクライアントを構成します。デフォルトでは、このフラグは有効になっていません。デフォルトの動作では、構成されているエンドポイントとアクセスされるバケットに基づいて、使用するアクセススタイルが検出されます。このフラグを設定すると、すべてのリクエストでパススタイルのアクセスが強制的に使用されます。NetApp では、仮想ホストスタイルとパススタイルの両方がサポートされています。このパラメーターを true に設定すると、パススタイルのアクセスが有効になります。
ブローカーでは、NetApp オブジェクトストレージ S3 バケットに接続するために、NetApp オブジェクトストレージで生成された認証情報が必要です。これらの情報は
server.properties
または環境変数を通じて設定できます。どちらの方法を使用しても問題はありません。ブローカーはserver.properties
に指定された認証情報を優先的に使用します。ブローカーがserver.properties
に認証情報を見つけられないと、環境変数を使用します。サーバープロパティ - 次のプロパティを
server.properties
ファイルに追加します。confluent.tier.s3.cred.file.path=<PATH_TO_AWS_CREDENTIALS_FILE>
<PATH_TO_AWS_CREDENTIALS_FILE>
を NetApp オブジェクトストレージの認証情報を含むファイル のファイルパスで置き換えます。このフィールドは、サーバーログファイルに記載されません。
環境変数 - NetApp オブジェクトストレージの認証情報を次の環境変数に指定します。
export AWS_ACCESS_KEY_ID=<NETAPP_OBJECT_STORAGE_ACCESS_KEY_ID> export AWS_SECRET_ACCESS_KEY=<NETAPP_OBJECT_STORAGE_ACCESS_KEY>
server.properties
に認証情報の 2 つのプロパティが含まれない場合、ブローカーは前に示した環境変数を使用して、S3 バケットに接続します。
NetApp オブジェクトストレージバケットで、ブローカーに対して、次のアクションの実行を許可する必要があります。これらの操作は、ブローカーで階層型ストレージを有効にして、適切に使用するために必要です。これらの操作を有効にするには、バケットのユーザーに読み取り/書き込みアクセスを付与します。
storage.buckets.get storage.objects.get storage.objects.list storage.objects.create storage.objects.delete storage.objects.update
Dell EMC ECS¶
階層型ストレージを Amazon S3 API を通じて Dell EMC ECS で有効にするには、次の手順を実行します。
次のプロパティを
server.properties
ファイルに追加します。confluent.tier.feature=true confluent.tier.enable=true confluent.tier.backend=S3 confluent.tier.s3.bucket=<BUCKET_NAME> confluent.tier.s3.region=<REGION> confluent.tier.s3.aws.endpoint.override=<DELL EMC ECS ENDPOINT> confluent.tier.s3.force.path.style.access=<BOOLEAN> # confluent.tier.metadata.replication.factor=1
ちなみに
階層型ストレージの内部トピックは、デフォルトで、レプリケーション係数が
3
になります。「Confluent クイックスタート」で説明されているような単一のブローカークラスターを実行するためにconfluent local services start
を使用する場合は、上のコードの最終行をコメント解除することにより、階層型ストレージトピックのデフォルトのレプリケーション係数をオーバーライドします。上記のプロパティを追加すると、Dell EMC ECS で階層型ストレージの各コンポーネントが有効になります。このとき、可能なすべての構成でデフォルトのパラメーターが使用されます。
confluent.tier.feature
では、ブローカーに対して階層型ストレージを有効にします。これをtrue
にすると、ブローカーで階層型ストレージを活用できます。confluent.tier.enable
では、作成されたトピックのデフォルト値を設定します。true
に設定すると、未圧縮のトピックがすべて階層型になります。圧縮トピックについては、「 既知の制限」を参照してください。confluent.tier.backend
は、ブローカーの接続先であるクラウドストレージサービスを示しています。Dell EMC ECS では、前に示したようにS3
に設定します。BUCKET_NAME
とREGION
はそれぞれ S3 バケット名とそのリージョンです。ブローカーは階層型データの読み取りと書き込みのために、このバケットとやりとりします。リージョンを有効な AWS リージョンに設定します。リージョンを null または空にすることはできません。たとえば、バケット名tiered-storage-test-confluent
がus-east-1
リージョンにあると、次のプロパティになります。confluent.tier.s3.bucket=tiered-storage-test-confluent confluent.tier.s3.region=us-east-1
ENDPOINT OVERRIDE
は、Dell EMC ECS のエンドポイントを示します。Confluent.tier.s3.force.path.style.access
は、すべてのリクエストでパススタイルのアクセスを使用するようにクライアントを構成します。デフォルトでは、このフラグは有効になっていません。デフォルトの動作では、構成されているエンドポイントとアクセスされるバケットに基づいて、使用するアクセススタイルが検出されます。このフラグを設定すると、すべてのリクエストでパススタイルのアクセスが強制的に使用されます。
ブローカーでは、ECS バケットに接続するために、Dell EMC ECS で生成された認証情報が必要です。これらの情報は
server.properties
または環境変数を通じて設定できます。どちらの方法を使用しても問題はありません。ブローカーはserver.properties
に指定された認証情報を優先的に使用します。ブローカーがserver.properties
に認証情報を見つけられないと、環境変数を使用します。サーバープロパティ - 次のプロパティを
server.properties
ファイルに追加します。confluent.tier.s3.cred.file.path=<PATH_TO_AWS_CREDENTIALS_FILE>
<PATH_TO_AWS_CREDENTIALS_FILE>
を Dell EMC ECS の認証情報を含むファイル のファイルパスで置き換えます。このフィールドは、サーバーログファイルに記載されません。
環境変数 - Dell EMC ECS の認証情報を次の環境変数に指定します。
export AWS_ACCESS_KEY_ID=<DELL_EMC_ECS_ACCESS_KEY_ID> export AWS_SECRET_ACCESS_KEY=<DELL_EMC_ECS_ACCESS_KEY>
server.properties
に認証情報の 2 つのプロパティが含まれない場合、ブローカーは前に示した環境変数を使用して、S3 バケットに接続します。
Dell EMC ECS バケットで、ブローカーに対して、次のアクションの実行を許可する必要があります。これらの操作は、ブローカーで階層型ストレージを有効にして、適切に使用するために必要です。これらの操作を有効にするには、バケットのユーザーに読み取り/書き込みアクセスを付与します。
storage.buckets.get storage.objects.get storage.objects.list storage.objects.create storage.objects.delete storage.objects.update
MinIO¶
階層型ストレージを Amazon S3 API を通じて Nutanix Objects で有効にするには、次の手順を実行します。
次のプロパティを
server.properties
ファイルに追加します。confluent.tier.feature=true confluent.tier.enable=true confluent.tier.backend=S3 confluent.tier.s3.bucket=<BUCKET_NAME> confluent.tier.s3.region=<REGION> confluent.tier.s3.aws.endpoint.override=<MINIO_ENDPOINT> confluent.tier.s3.force.path.style.access=true # confluent.tier.metadata.replication.factor=1
ちなみに
階層型ストレージの内部トピックは、デフォルトで、レプリケーション係数が
3
になります。「Confluent クイックスタート」で説明されているような単一のブローカークラスターを実行するためにconfluent local services start
を使用する場合は、上のコードの最終行をコメント解除することにより、階層型ストレージトピックのデフォルトのレプリケーション係数をオーバーライドします。上記のプロパティを追加すると、GCS で階層型ストレージの各コンポーネントが有効になります。可能なすべての構成でデフォルトパラメーターが使用されます。
confluent.tier.feature
では、ブローカーに対して階層型ストレージを有効にします。これをtrue
にすると、ブローカーで階層型ストレージを活用できます。confluent.tier.enable
では、作成されたトピックのデフォルト値を設定します。true
に設定すると、未圧縮のトピックがすべて階層型になります。圧縮トピックについては、「 既知の制限」を参照してください。confluent.tier.backend
は、ブローカーの接続先であるクラウドストレージサービスを示しています。NetApp オブジェクトストレージでは、前に示したとおり、これをS3
に設定します。BUCKET_NAME
andREGION
are the S3 bucket name and its region, respectively. A broker interacts with this bucket for writing and reading tiered data. MinIO defaults to us-east-1 for REGION unless explicitly started with a different region value. Replace REGION with the appropriate value based on your MinIO configuration. You can retrieve this value using the mc commandline tool:mc admin info –json ALIAS | jq ".info.region"
Create the bucket before configuring Tiered Storage. See mc mb for details on creating a bucket.
confluent.tier.s3.aws.endpoint.override=http://minio.example.net confluent.tier.s3.force.path.style.access=true
ENDPOINT OVERRIDE
refers to the MinIO Object Storage endpoint fully qualified domain name. MinIO recommends using a load balancer configured for round-robin selection of all hosts in the MinIO deployment. If minio is the load balancer hostname and example.com is the domain name, then the endpoint override should be as follows.confluent.tier.s3.aws.endpoint.override=http://minio.example.net
Confluent.tier.s3.force.path.style.access
は、すべてのリクエストでパススタイルのアクセスを使用するようにクライアントを構成します。デフォルトでは、このフラグは有効になっていません。デフォルトの動作では、構成されているエンドポイントとアクセスされるバケットに基づいて、使用するアクセススタイルが検出されます。このフラグを設定すると、すべてのリクエストでパススタイルのアクセスが強制的に使用されます。
ブローカーでは、ECS バケットに接続するために、Dell EMC ECS で生成された認証情報が必要です。これらの情報は
server.properties
または環境変数を通じて設定できます。どちらの方法を使用しても問題はありません。ブローカーはserver.properties
に指定された認証情報を優先的に使用します。ブローカーがserver.properties
に認証情報を見つけられないと、環境変数を使用します。サーバープロパティ - 次のプロパティを
server.properties
ファイルに追加します。confluent.tier.s3.cred.file.path=<PATH_TO_MINIO_CREDENTIALS_FILE>
<PATH>
を AWS の認証情報を含むファイル のファイルパスで置き換えます。このフィールドは、サーバーログファイルに記載されません。
環境変数 - AWS の認証情報を次の環境変数に指定します。
export AWS_ACCESS_KEY_ID=<MINIO_OBJECT_STORAGE_ACCESS_KEY_ID> export AWS_SECRET_ACCESS_KEY=<MINIO_OBJECT_STORAGE_ACCESS_KEY>
server.properties
に認証情報の 2 つのプロパティが含まれない場合、ブローカーは前に示した環境変数を使用して、S3 バケットに接続します。
The MinIO credentials must allow the broker to perform the following actions. These operations are required by the broker to properly enable ad use tiered storage. These operations can be allowed by providing read/write access to the user on the bucket.
{ “PolicyName”: “ConfluentTieredStorage”, “Policy”: { “Version”: “2012-10-17”, “Statement”: [ { “Effect”: “Allow”, “Action”: [ “s3:DeleteObject”, “s3:GetObject”, “s3:PutObject”, “s3:GetBucketLocation” ], “Resource”: [ “arn:aws:s3:::BUCKET_NAME”, “arn:aws:s3:::BUCKET_NAME/*” ] } ] } }
Use mc admin policy set to assign this policy to the user credentials.
階層型ストレージでのトピックの作成¶
Kafka CLI コマンド kafka-topics
($CONFLUENT_HOME/bin
内)を使用してトピックを作成できます。このコマンドは前のバージョンと同じ方法で使用できます。階層型ストレージに関連するトピックの構成のサポートが追加されています。
kafka-topics --bootstrap-server localhost:9092 \
--create --topic trades \
--partitions 6 \
--replication-factor 3 \
--config confluent.tier.enable=true \
--config confluent.tier.local.hotset.ms=3600000 \
--config retention.ms=604800000
confluent.tier.local.hotset.ms
- アクティブではないセグメントを、スペースを解放するために破棄されるまでブローカーローカルストレージに保持する最大時間を制御します。ローカルディスクから削除するセグメントは、オブジェクトストレージに存在し、保持ポリシーに応じて引き続き利用可能になります。-1 が設定されている場合、時間制限が適用されません。retention.ms
は階層型トピックとそれ以外のトピックで同様に機能します。ただし、保持ポリシーに応じて、オブジェクトストレージとローカルストレージの両方でセグメントが失効します。
ちなみに
- Control Center からトピックを構成することもできます。これを行うには、Control Center にログオンし、トピックに移動します(<環境> -> <クラスター> -> <トピック>)。詳細については、Control Center ユーザーガイドの「階層型ストレージ」を参照してください。ローカルデプロイの場合、Control Center を使用するにはウェブブラウザーで http://localhost:9021/ にアクセスします。
- Kafka のコマンドの使用の詳細については、「Confluent Platform における Kafka の基礎」の「Kafka のコマンド入門」を参照してください。
データストレージを試すためのテストメッセージの送信¶
前のセクションで作成したトピックをテストケースとして使用することも、新しいトピックを作成することもできます。この例の目的でデータがストレージに転送される速度を上げるには、以下に示すように、トピックの segment.bytes
設定をデフォルト値から更新します。これを行うには、既存トピックの構成を、そのトピックの Control Center エキスパートモード 設定から更新するか、下に示すように新しいトピックを作成します。
kafka-topics --bootstrap-server localhost:9092 \
--create --topic hot-topic \
--partitions 6 \
--replication-factor 3 \
--config confluent.tier.enable=true \
--config confluent.tier.local.hotset.ms=3600000 \
--config retention.ms=604800000 \
--config segment.bytes=10485760
階層型ストレージを構成したら、テストデータを 1 つ以上のトピックに送信し、コンシューマーを実行してメッセージを読み取ってみます。たとえば、以下のコマンドを使用してメッセージを生成します。
kafka-producer-perf-test \
--producer-props bootstrap.servers=localhost:9092 \
--topic hot-topic \
--record-size 1000 \
--throughput 1000 \
--num-records 3600000
これを 5 分から 10 分程度実行してから、コンシューマーを実行します。次に例を示します。
kafka-console-consumer --bootstrap-server localhost:9092 --from-beginning --topic hot-topic
10 分から 20 分後、Control Center の UI で、ストレージコンテナーに保存されたデータを確認できます。ローカルデプロイの場合、Control Center を使用するにはウェブブラウザーで http://localhost:9021/ にアクセスします。
Control Center を使用して階層型ストレージを構成および管理する方法の詳細については、「階層型ストレージ」を参照してください。
ベストプラクティスと推奨事項¶
チューニング¶
階層型ストレージのパフォーマンスを向上させるには、TierFetcherNumThreads
と TierArchiverNumThreads
の値を増やします。一般的なガイドラインとして、TierFetcherNumThreads
を CPU の物理コア数にまで増やし、TierArchiverNumThreads
を CPU コア数の半分に設定します。たとえば 8 つの物理コアのマシンがある場合、server.properties で confluent.tier.fetcher.num.threads
= 8 と confluent.tier.archiver.num.threads
= 4 を設定します。
トピック削除の間隔¶
トピックが削除されるとき、オブジェクトストレージのログセグメントファイルの削除はすぐには始まりません。このファイルの削除は、一定時間が経過してから実行されます。この時間のデフォルト値は 3 時間です。この間隔の値を変更するには、構成 confluent.tier.topic.delete.check.interval.ms
を変更します。トピックやクラスターを削除するときは、この点に注意することが重要です。トピックやクラスターが削除されたら、個別のバケットにあるオブジェクトを手動で削除しても問題ありません。
ログセグメントのサイズ¶
階層化が有効であるトピックに対して、セグメントサイズ構成 log.segment.bytes
をデフォルトサイズ 1 GB から減らすことを推奨します。アーカイバーは、オブジェクトストレージへのセグメントのアップロードを試行する前に、ログセグメントが閉じるのを待機します。100 MB など小さなセグメントサイズを使用すると、セグメントのクローズの間隔が短くなります。またセグメントサイズを小さくすると、ページキャッシュの動作が促進され、アーカイバーのパフォーマンスが高まります。
階層型ストレージの内部トピックに対する ACL¶
オンプレミスデプロイで推奨されるベストプラクティスは、階層型ストレージに使用される内部トピックに対して ACL オーソライザー を有効にすることです。ACL ルールを設定して、このデータへのアクセスをブローカーユーザーのみに制限します。これにより、内部トピックが保護され、階層型ストレージのデータとメタデータへの不正アクセスが防止されます。
たとえば、次のコマンドでは、階層型ストレージの内部トピック _confluent-tier-state
に ACL を設定しています(現在、階層型ストレージに関連する社内トピックは 1 つだけです)。この例では、内部トピックに対するすべての 操作 にプリンシパル kafka
のアクセス許可を提供する ACL を作成しています。
kafka-acls --bootstrap-server localhost:9092 --command-config adminclient-configs.conf \
--add --allow-principal User:<kafka> --operation All --topic "_confluent-tier-state"
ちなみに
実際の使用では、User:<kafka>
を、デプロイの実際のブローカープリンシパルに置き換えてください。
階層型ストレージの内部トピック(将来のリリースで他のトピックが追加される場合)に ACL を設定するには、プレフィックスとして _confluent-tier
を使用してトピック名を指定します。たとえば、次のコマンドでは、階層型ストレージに関連するすべての内部トピックに ACL を設定しています。
kafka-acls --bootstrap-server localhost:9092 --command-config adminclient-configs.conf \
--add --allow-principal User:<kafka> --operation All --topic "_confluent-tier-" --resource-pattern-type PREFIXED
階層型ストレージでのブローカーのサイズ設定¶
階層型ストレージが有効である場合、confluent.tier.local.hotset.ms
は、セグメントが、スペースを解放するために破棄されるまでブローカーローカルストレージに保持される時間を制御します。この設定は最終的にはビジネスの観点から決定しますが、サイズ設定に役に立ついくつかのプラクティスがあります。オブジェクトストレージからデータをフェッチしている間にコンシューマーで遅延が確認される場合、一般には confluent.tier.local.hotset.ms
の値を増やすことが得策です。ブローカーでディスクサイズを計画するとき、同様に重要なのは、オブジェクトストレージとの通信時に発生する可能性がある問題に対応できるように、ある程度の余裕をもった値を設定しておくことです。クラウドオブジェクトストレージの停止はきわめてまれですが、発生する可能性はあり、階層型ストレージでは、オブジェクトストレージに正常に階層化されるまでブローカーにセグメントを引き続き保持します。
階層型アーカイバーのメトリクス¶
アーカイバーは階層型ストレージのコンポーネントで、アクティブではないセグメントをクラウドストレージにアップロードする処理を担当します。
kafka.tier.tasks.archive:type=TierArchiver,name=BytesPerSec
- アーカイバーでクラウドストレージにアップロードしている、1 秒あたりのバイト数(レート)。
kafka.tier.tasks.archive:type=TierArchiver,name=TotalLag
- アーカイバーでクラウドストレージにアップロードしていない、非アクティブセグメントのバイト数。アーカイバーはクラウドストレージに定常的にアップロードしているので、全体のラグは 0 に向かって減ります。
kafka.tier.tasks.archive:type=TierArchiver,name=RetriesPerSec
- 非アクティブセグメントをクラウドストレージにアップロードするために、アーカイバーが再試行する回数。
kafka.tier.tasks:type=TierTasks,name=NumPartitionsInError
- エラーステートで、アーカイバーがアップロードできなかったパーティション数。このステートのパーティションは、アーカイバーでスキップされ、クラウドストレージにアップロードされます。
階層型フェッチャーのメトリクス¶
フェッチャーは階層型ストレージのコンポーネントで、クラウドストレージからのデータの取得を担当します。
kafka.server:type=TierFetcher
- フェッチャーがクラウドストレージからデータを取得する 1 秒あたりのバイト数(レート)。
パフォーマンステストの例¶
想定されるメトリクスのリファレンスとして、アクティブ化された階層型ストレージの機能で、Kafka クラスターのスループットパフォーマンスを記録しました。クラスターと環境に関する概要情報および構成を以下に示します。
クラスターの構成
- 6 個のブローカー
- r5.xlarge AWS インスタンス
- GP2 ディスク(2 TB)
- 104857600(100 MB)segment.bytes
- 単一トピック(24 パーティション、レプリケーション係数 3)
プロデューサーとコンシューマーの詳細情報
- 6 個のプロデューサー(各ターゲットレートが 20 MB/秒、合計 120 MB/秒)
- 合計 12 個のコンシューマー
- 6 個のコンシューマー(トピックの最後からターゲットレート 20 MB/秒 でレコードを読み取り)
- 6 個のコンシューマー(S3 のトピックの先頭からフェッチャーの上限レートなしで、レコードを読み取り)
プロデューサー、コンシューマー、ブローカー、およびトピックの構成に応じて、値は変わることがあります。たとえば、ログセグメントサイズに 100 MB の代わりに 1 GB を使用すると、アーカイバーのスループットが低下することがあります。
スループットのメトリック | 値(MB/秒) |
---|---|
プロデューサー(クラスターの合計) | 115 |
プロデューサー(ブローカーでの平均) | 19 |
コンシューマー(クラスターの合計) | 623 |
アーカイバー(ブローカーでの平均) | 19 |
フェッチャー(ブローカーでの平均) | 104 |
サポートされているプラットフォームと機能¶
- AWS with Amazon S3, GCP with Google Cloud Storage (GCS), Pure Storage FlashBlade, Nutanix Objects, NetApp Object Storage, Dell EMC ECS, and MinIO through the Amazon S3 API are supported with Tiered Storage.
- Confluent Platform 6.0.0 以上で、Kubernetes Confluent Operator が階層型ストレージをサポートします(「 Confluent Operator によるストレージの構成」の「階層型ストレージ」を参照)。
既知の制限¶
- Confluent Platform 6.0.0 の時点では、階層型ストレージは一度有効にすると無効にできません。
- While Tiered Storage uses the Amazon S3 API, non-certified object stores are not supported. Currently, only Amazon S3, Google GCS, Pure Storage FlashBlade, Nutanix Objects, NetApp Object Storage, Dell EMC ECS, and MinIO are supported.
- 圧縮トピックは階層型ストレージでまだサポートされていません。
- 現時点で、Azure Blob Storage は階層型ストレージでサポートされていません。
- JBOD(単なるディスクの束)はサポートされません。階層型ストレージでは現在、複数のログディレクトリ(JBOD の本質的な要件)をサポートしないためです。
階層型ストレージの無効化¶
Confluent Platform 6.0.1 以降では、confluent.tier.enable=false
を設定することで階層型ストレージを無効にできます。これにより、追加の階層化が無効になります。オブジェクトストレージにまだオフロードされていない新規および既存のデータはオフロードされません。既に階層化(オフロード)されているデータは、オブジェクトストレージ(階層型)に残ります。
階層型ストレージを無効にする場合は、Tier fetcher などの階層化関連コンポーネントを有効にしたまま、既に階層化済みのデータをフェッチできるように、必ず confluent.tier.feature
を有効のまま(confluent.tier.feature=true
)にします。
おすすめの関連情報¶
- Confluent Control Center からの階層型ストレージの構成と管理
- 「Confluent Platform における Kafka の基礎」の「Kafka のコマンド入門」
- ブログ記事: Property Based Testing Confluent Server Storage for Fun and Safety
- ブログ投稿記事: Infinite Storage in Confluent Platform
- ブログ投稿記事 : Streaming Machine Learning with Tiered Storage and Without a Data Lake
- ブログ投稿記事 : Cloud-Like Flexibility and Infinite Storage with Confluent Tiered Storage and FlashBlade from Pure Storage
- ブログ投稿記事 : Simplify Kafka at Scale with Confluent Tiered Storage