トリガー管理¶
Alerts の Triggers タブをクリックすると、構成されているすべてのトリガーのサマリーが表示されます。
最初は、トリガーがまだ定義されていないため、Triggers ページは空白になっています。
Triggers ページを使用して以下を行います。
- + New trigger ボタンでトリガーを作成します。
- トリガーおよび割り当てられているアクションのサマリーを表示およびソートします。
- トリガーを検索します。
- 既存のトリガーを 編集 または 削除 します。
新規トリガーまたはトリガーの編集フォーム¶
New Trigger フォームを使用して、関連付けられたアラートアクションをアクティブにする基準を定義します。フィールドのいくつかは、コンテキストメニューの Set up an alert をクリックした時点で事前入力されます。
以下のトリガーコンポーネントタイプを作成できます。
ブローカートリガー¶
このブローカートリガーのフィールドリファレンスは、ブローカートリガーを追加するときのガイドとして使用してください。

ブローカートリガーフォーム¶
- Trigger name
トリガーの識別に使用される一意の名前です(例: ブローカーのフェッチリクエストの遅延)。
注釈
一意の名前にする必要はありませんが、混同を避けるために一意で分かりやすい名前を使用することをベストプラクティスとしてお勧めします。
- Component type
- ブローカーコンポーネントのタイプを選択します。
- Cluster id
個々のブローカーの条件に基づいてトリガーするクラスターを選択します。
警告
1 つのブローカーまたはクラスターのトリガーに対して複数のクラスターを選択する場合について、既知の問題が 1 点あります。トリガーに対して単一のクラスターのみを選択することをベストプラクティスとしてお勧めします。詳細については、リリースノートの既知の問題のセクションを参照してください。
- Metric
Metric に指定した値は、ブローカーごとにトリガーされます。
重要
定義されている条件を満たすすべてのブローカーが個別にトリガーされます。
- Bytes in
- 1 つのブローカーに対して 1 秒あたりに生成されたバイト数です。
- Bytes out
- 1 つのブローカーから 1 秒あたりにフェッチされたバイト数です(内部レプリケーショントラフィックは対象外)。
注釈
Kafka 0.11.0.0 より前の
BytesOutPerSec
では、コンシューマーおよび内部レプリケーションからのトラフィックが対象になっていました。この仕様が変更されて、このブローカーに対するコンシューマートラフィックのみを対象とするようになりました。アラートを適宜調整してください。- Fetch request latency
- このブローカーに対するフェッチリクエストの平均、95、99、99.9 パーセンタイルでのレイテンシです(単位: ミリ秒)。
- Production request count
- 1 つのブローカーに対する生成リクエストの合計数です(1 分あたりのリクエスト数)。
- Production request latency
- このブローカーに対する生成リクエストの平均、95、99、99.9 パーセンタイルでのレイテンシです(単位: ミリ秒)。
- Condition
- トリガーは、モニタリング対象のメトリックの値と Value フィールドの値を比較して Condition が真の場合に起動されます。選択した Metric に応じて、Greater than、Less than、Equal to、Not equal to、Online、Offline の各オプションを使用できます。
- Value
- ブローカーのメトリックと比較する値です。
クラスタートリガー¶
このクラスタートリガーのフィールドリファレンスは、クラスタートリガーを追加するときのガイドとして使用してください。

クラスタートリガー フォーム¶
- Trigger name
トリガーを識別する一意の名前です(例:
Control Center Cluster down
)。注釈
一意の名前にする必要はありませんが、混同を避けるために一意で分かりやすい名前を使用することをベストプラクティスとしてお勧めします。
- Component type
- Cluster コンポーネントタイプを選択します。
- Cluster id
定義した条件に基づいてトリガーするクラスターを選択します。
警告
1 つのブローカーまたはクラスターのトリガーに対して複数のクラスターを選択する場合について、既知の問題が 1 点あります。トリガーに対して単一のクラスターのみを選択することをベストプラクティスとしてお勧めします。詳細については、リリースノートの既知の問題のセクションを参照してください。
- Metric
Metric に指定した値は、クラスター全体に基づいてトリガーされます。定義されている条件を満たすクラスターがあると、関連付けられたアクションがトリガーされます。
- Cluster down
- トリガーは Condition が
Yes
である場合に作成する必要があります。「Control Center クラスターダウンステータス」を参照してください。 - Leader election rate
- パーティションリーダー選出の数です。
- オフラインのトピックパーティション
クラスター内のオフラインであるトピックパーティションの合計数です。これはレプリカを持つブローカーが停止しているか、クリーンでないリーダーの選出が無効であるときにレプリカが同期しておらず、したがってリーダーに選出されるブローカーがない(メッセージが失われないためにはこれが望ましい)場合に発生します。
トリガーは値が
> 0
(ゼロより大きい)場合に作成する必要があります。- Unclean election count
前回のインターバルでレポートされた、クラスター内のクリーンでないパーティションリーダー選出の数です。
非同期レプリカ間でクリーンでないリーダー選出が維持され、前のリーダーが失われる前に同期されていなかったメッセージがある場合、データ損失の恐れがあります。したがって、クリーンでない選出の数が 0 より大きい場合は、ブローカーログを調べてリーダーが再選出された理由を判別し、WARN または ERROR メッセージを探してください。ブローカー構成パラメーター
unclean.leader.election.enable
をfalse
に設定して、一連の同期レプリカから外れているレプリカが決してリーダーに選出されないようにすることを検討してください。トリガーは値が
!= 0
(ゼロでない)場合に作成する必要があります。- Under replicated topic partitions
レプリケーション数が不足している(つまり同期レプリカ数がレプリケーション係数未満のパーティションである)、クラスター内のトピックのパーティションの合計数です。
トリガーは値が
> 0
(ゼロより大きい)場合に作成する必要があります。- ZooKeeper status
- ブローカーが ZooKeeper に接続できるかどうかを示します。指定可能な値は Offline または Online です。
- ZooKeeper expiration rate
- ブローカーで ZooKeeper セッションの有効期限切れが発生しているレートです(1 秒あたりの有効期限切れ回数)。
- Condition
- トリガーは、モニタリング対象のメトリックの値と Value フィールドの値を比較して Condition が真の場合に起動されます。選択した Metric に応じて、Greater than、Less than、Equal to、Not equal to、Online、Offline の各オプションを使用できます。
- Value
- クラスターのメトリックと比較する値です。
コンシューマーグループトリガー¶
このコンシューマーグループトリガーのフィールドリファレンスは、コンシューマーグループトリガーを追加するときのガイドとして使用してください。
注釈
Confluent Control Center でのコンシューマーグループアラートは、コンシューマーグループ内で消費された すべて のトピックの すべて のパーティションを対象とする累積ラグの合計に基づきます。

コンシューマーグループフォーム¶
- Trigger name
トリガーの識別に使用される一意の名前です(例: 消費用 "コンシューマーグループ名")。
注釈
一意の名前にする必要はありませんが、混同を避けるために一意で分かりやすい名前を使用することをベストプラクティスとしてお勧めします。
- Component type
- Consumer lag ページで Set up an alert ボタンをクリックした場合は、Consumer group(デフォルトのタイプ)が事前選択されているはずです。選択されていない場合は、Consumer group を選択します。
- Consumer group name
- 異常をモニタリングするコンシューマーグループの名前です。
- Metric
以下に示す、モニタリング対象のメトリックです。
- Average latency (ms)
- コンシューマーグループのミリ秒単位での平均レイテンシです。
- Consumer lag
- プロデューサーアプリケーションから消費しているときの、コンシューマーアプリケーションの遅延の程度です。コンシューマーラグは、エンドオフセットとカレントオフセットの差異です。Consumer lead とは反対のものが追跡されます。
- Consumer lead
- プロデューサーアプリケーションから消費しているときの、コンシューマーアプリケーションの先行の程度です。コンシューマーリードは、カレントオフセットと開始オフセットの差異です。たとえば、パーティションのオフセット 15 にあるコンシューマーがオフセット 0 から開始される場合、リードは 15 です。このアラートメトリックは、メッセージが提供されたとたんに消費される状況に近づいていることを示しており、データが失われる 可能性 を意味します。Consumer lag とは反対のものが追跡されます。
- Consumption difference
- 特定の時間位置での想定される消費量と実際の消費量の差異です。通常は、リアルタイムに近い時間位置では、想定と実際の消費の量に隔たりがあります。この隔たりは次第に小さくなるはずです。
- Maximum latency (ms)
- コンシューマーグループのミリ秒単位での最大レイテンシです。
- Buffer(非推奨)
- 時間ウィンドウがトリガー起動の対象と見なされるまでに待機する、リアルタイムからの遅延です。詳細については、「コンシューマーグループトリガーのためのバッファ(非推奨)」を参照してください。
- Condition
- トリガーは、モニタリング対象のメトリックの値と Value フィールドの値を比較して Condition が真の場合に起動されます。使用可能なオプションは、Greater than、Less than、Equal to、Not equal to です。
- Value
- モニタリング対象のコンシューマーグループのメトリックと比較する値です。
トピックトリガー¶
このトピックトリガーのフィールドリファレンスは、トピックトリガーを追加するときのガイドとして使用してください。

トピックトリガーフォーム¶
- Trigger name
トリガーの識別に使用される一意の名前です(例: "トピック名" 本稼働用リクエスト)。
注釈
一意の名前にする必要はありませんが、混同を避けるために一意で分かりやすい名前を使用することをベストプラクティスとしてお勧めします。
- Component type
- 従来の System Health の Topics タブまたは別のページのコンテキストメニューで Set up an alert をクリックした場合は、Topic が事前選択されているはずです。選択されていない場合は、Topic を選択する必要があります。
- Cluster id
- トピックのトリガーは特定のクラスター ID 向けに制限されます。複数のクラスターによってトピックがトリガーされる必要がある場合は、クラスターごとに別のトリガーを作成してください。
- Condition
値フィールド(下にあるフィールド)と照合するオプションの選択リストです。特定の値に対する Equals、Begins with、Ends with、Contains の条件でトピックの名前を絞り込むことができます。
注釈
たとえば、Contains を選択して値フィールドに「topic」を入力した場合は、my topic、topical、および topics with data と一致します。Begins with を選択した場合、トリガーは topical および topics with data と一致し、my topic とは一致しません。
- Topic name
トリガーされるトピックの名前または名前の一部です。Condition との組み合わせで機能し、1 つ以上のトピックとの照合を行います。
注釈
トピック名と一致するトピックが複数ある場合、トリガーは集約ではなく トピックごと になります。mytopic で始まる(Begin with)トピックが 2 つあり、トリガーの Metric が
Bytes in
、Condition がGreater than
、Value が100
に設定されている場合、mytopic と一致するすべてのトピックのうち Bytes In が 100 より大きいトピックについてトリガーが起動されることになります。警告
基準と一致するトピックが 6 個以上ある場合はメッセージが表示されます。このメッセージが表示される場合は基準を狭めてください。
- Metric
アラートをトリガーする際にチェックする値です。指定可能な値は以下のとおりです。
- Bytes in
- 1 つのトピックで受信する 1 秒あたりのバイト数です。
- Bytes out
- 1 つのトピックから発信される 1 秒あたりのバイト数です(内部レプリケーショントラフィックは対象外)。
注釈
Apache Kafka® 0.11.0.0 より前の
BytesOutPerSec
では、コンシューマーおよび内部レプリケーションからのトラフィックが対象になっていました。この仕様が変更されて、このトピックに対するコンシューマートラフィックのみを対象とするようになりました。アラートを適宜調整してください。- Out of sync replica count
- リーダーと同期しているクラスター内のトピックのパーティションレプリカの合計数、つまり各(トピックのパーティション * トピックのレプリケーション係数)の合計です。
- Production request count
- 1 つのクラスター内にある 1 つのトピックに対する 1 秒あたりのプロダクションリクエストの数です。
- Under-replicated topic partitions
- レプリケーション数が不足しているトピックのパーティションの数です。このメトリックのユースケースとして、特定のトピックのパーティションを保持しているときに Kafka ブローカーがクラッシュしたかどうかを把握することが例として挙げられます。
- Condition
- トリガーは、モニタリング対象のメトリックの値と Value フィールドの値を比較して Condition が真の場合に起動されます。使用可能なオプションは、Greater than、Less than、Equal to、Not equal to です。
- Value
- トピックのメトリックと比較する値です。
ちなみに
手順を追ったトリガーの例については、「トリガーの例」を参照してください。
アラートトリガーの編集¶
- トップバナーにあるアラートベルのアイコンをクリックします。Alerts ページが開き、デフォルトで History タブが表示されます。
- Triggers タブをクリックします。
- トリガーの名前をクリックします。
- Edit をクリックします。
- トリガーのフィールドに必要な変更を加えます。
- Save をクリックします。
アラートトリガーの削除¶
- トップバナーにあるアラートベルのアイコンをクリックします。Alerts ページが開き、デフォルトで History タブが表示されます。
- Triggers タブをクリックします。
- トリガーの名前をクリックします。
- Delete をクリックします。
- OK をクリックして、トリガーを削除することを確認します。