Brokers

Brokers overview ページにより、1 つの Kafka クラスターに含まれているブローカー(ノード)の正常性を簡単に評価できます。ブローカーのメトリクスの詳細や特定のブローカーの構成設定をすばやく確認できます。

ブローカーと Control Center のモード

Brokers overview ページに表示されるパネルと、それがクリック可能かどうかは、Control Center を 標準モードインフラストラクチャ軽減モード のどちらで実行しているかによって異なります。

次の表は、モード別の表示をまとめたものです。

パネル 標準モード インフラストラクチャ軽減モード
Partitioning and replication 表示、クリック可能 表示
Active controller 表示、クリック可能 表示
Self-balancing 表示、クリック可能 表示、クリック可能
Tiered Storage 表示、クリック可能 表示、クリック可能
Production および Consumption 表示、クリック可能 非表示
ZooKeeper 表示、クリック可能 非表示
ディスク 表示、クリック可能 非表示
システム 表示、クリック可能 非表示

Brokers ページへのアクセス

Brokers overview ページにアクセスするには、クラスターを 1 つ選択し、ページの左パネルにあるナビゲーションメニューの Brokers を選択します。

Brokers overview ページ

標準モードでの Brokers ページの表示

Brokers テーブル

Brokers overview ページの下部に、クラスターのブローカーのリストを含むテーブルがあります。Brokers テーブルには、すべてのブローカーが ID 順にリストされます。

Brokers テーブル

このテーブルを使用して以下の操作を行います。

  • ブローカーを ID で検索します。
  • 列のタイトルセルをクリックすることにより列をソートします。
  • スループット(1 秒あたりのインおよびアウトのバイト数)およびレイテンシパーセンテージのメトリクスを表示します。
  • ブローカーの構成設定を表示およびダウンロードします。

ブローカーの構成設定のダウンロード

  1. Brokers テーブルからブローカーを 1 つ選択します。

  2. Configuration タブ、Overview の順にクリックします。

  3. Download をクリックします。ブローカーの構成設定が保存されている JSON ファイルが、ご使用のダウンロードディレクトリにダウンロードされます。ファイル名は、ブローカー名に基づきます。ファイルには KafkaBrokerConfigList が含まれおり、その中に KafkaBrokerConfig オブジェクトのリストが含まれています。

    ファイル名の例: broker_config_0.json

    KafkaBrokerConfig の例:

    {
       "kind":"KafkaBrokerConfig",
       "metadata":{
          "self":"http://somehost:9021/api/kafka-rest/12345-qTpmvu9WlO3g6wA/kafka/v3/clusters/12345-qTpmvu9WlO3g6wA/brokers/0/configs/advertised.listeners",
          "resource_name":"crn:///kafka=12345-qTpmvu9WlO3g6wA/broker=0/config=advertised.listeners"
       },
       "cluster_id":"12345-qTpmvu9WlO3g6wA",
       "name":"advertised.listeners",
       "value":null,
       "is_read_only":false,
       "is_sensitive":false,
       "source":"DEFAULT_CONFIG",
       "synonyms":[
    
       ],
       "broker_id":0,
       "is_default":true
    }
    

ブローカーのメトリクス

ブローカーのすべてのメトリクスが 1 ページにまとめられています。メトリクスを表示するには、Brokers overview ページにある以下のパネルのいずれかをクリックします。

Broker Metrics ページ

ちなみに

生成リクエストレイテンシ、レプリケーション数が不足しているパーティション、非同期レプリカ数、ZooKeeper ステータスなどのメトリクスに関するアラートを設定できます。メール、Slack、PagerDuty を通じてアラートアクション通知を送信します。詳細については、「アラート」を参照してください。

Filter brokers

複数ブローカー環境では、複数のブローカーのメトリクスチャートを表示できます。Select all または Deselect all をクリックするか、メトリクスを表示する各ブローカーを個々に選択します。すべてのブローカーを選択解除すると、各パネルに No Brokers Selected というメッセージが表示されます。

ブローカーの選択パネル

ブローカーメトリクス用にダッシュボードをカスタマイズ

ブローカーメトリクスダッシュボードのパネルの順序を並べ替えるにはドラッグアンドドロップします。

注釈

この設定は、ブラウザーとコンピューターが同じ場合にのみ保持されます。

  1. Brokers Overview の Metrics ページで、Customize Dashboard をクリックします。

    ダッシュボードのブローカーメトリクスのカスタマイズ
  2. 希望の順序になるようにパネルをドラッグします。

  3. Save をクリックします。

パーセンテージ別にレイテンシを表示

特定のパーセンテージの生成リクエストまたは消費リクエストのレイテンシを表示するには、Request latency グラフ上のメニューからパーセンテージを選択します。

Request latency のパーセンテージのメニュー

ちなみに

リクエストレイテンシのパネル内でグラフ上のポイントの 1 つをクリックして、Production または Consumption のリクエストレイテンシの詳細を表示します。

マウスオーバーして詳細を表示

特定の時点の詳細を表示するには、メトリクスチャート上の任意のポイントにマウスオーバーします。

カーソル位置のブローカーメトリクスの調査

生成メトリクスパネル

生成のメトリクスを表示するには、Brokers overview ページにある Production パネルをクリックします。

このチャートには、スループット、リクエストレイテンシ、および失敗したすべての生成リクエストが表示されます。

Production メトリクスパネルのブローカーメトリクス

Request latency パネル内でグラフ上のポイントの 1 つをクリックして、生成リクエストレイテンシの詳細を表示します。

Production request latency

Production request latency

消費メトリクスパネル

重要

生成および消費のメトリクスは、標準モード でのみ表示されます。

このチャートには、スループット、リクエストレイテンシ、および失敗したすべての消費リクエストが表示されます。

Consumption メトリクスパネルのブローカーメトリクス

Request latency パネル内でグラフ上のポイントの 1 つをクリックして、Consumption リクエストレイテンシの詳細を表示します。

Consumption request latency の図

Consumption request latency

パーティションおよびレプリケーションのメトリクス

パーティションおよびレプリケーションのメトリクスを表示するには、Partitioning and replication パネルをクリックします。

このチャートには、パーティション、リーダー、レプリケーション数が不足しているパーティション、および最小同期レプリカ数未満であるパーティションの合計数が表示されます。

Partition replicas パネルのブローカーメトリクス

ブローカー稼働時間および ZooKeeper のメトリクス

ブローカー稼働時間および ZooKeeper のパネルにアクセスするには、ブローカーと Control Center のモード にある ZooKeeper パネルをクリックします。

重要

ブローカー稼働時間および ZooKeeper のメトリクスは、標準モード でのみ表示されます。

このチャートには、使用可能なブローカーと ZooKeeper の稼働時間が表示されます。

Broker uptime メトリクスパネル

注釈

ブローカー稼働時間のメトリクスはクラスター全体に関わるものであり、個々のブローカーには適用されません。ブローカーのフィルター処理のコントロール は、Broker uptime パネルには適用されません。

ディスク使用量パネル

ディスク使用量のメトリクスを表示するには、Brokers overview ページにある Disk パネルをクリックします。ディスク使用量に偏りがあり、バランス調整が必要な場合は、このパネルに赤いサイドバーが表示されます。

重要

Disk パネルは、標準モード でのみ表示されます。

Disk パネルには、最大使用量、最小使用量、分布が表示されます。

ディスク使用量パネル

システム使用量パネル

System パネルにアクセスするには、ブローカーと Control Center のモード にある System サマリーカードをクリックします。

重要

System パネルは、標準モード でのみ表示されます。

System パネルには、ネットワークプールおよびリクエストプールの使用量が表示されます。

ネットワークプール使用量は、すべてのブローカーを対象としたネットワークプール容量の平均使用量、つまり、ネットワークプロセッサースレッドがアイドルではなかった時間のパーセンテージで示されます。

リクエストプール使用量は、すべてのブローカーを対象としたリクエストハンドラー容量の平均使用量、つまり、リクエストハンドラースレッドがアイドルではなかった時間のパーセンテージ示されます。

System 使用量パネルのネットワークプールおよびリクエストプールの使用量

Active controller

Active controller パネルでは、クラスター内でアクティブコントローラーとしてレポートしているブローカーを特定できます。Kafka クラスターではブローカーの 1 つがコントローラーとなり、パーティションとレプリカの状態を管理したり、パーティションの再割り当てなどの管理タスクを実行したりします。クラスター内のコントローラーブローカーは常時 1 つだけ存在します。この識別情報パネルを使用することにより、オペレーターはコントローラーとして機能しているブローカーを把握することができます。

Active controller パネル

Self-Balancing

Confluent Platform 6.1 以降では、Self-Balancing が有効な場合、Self-Balancing カードをクリックするとブローカータスクのステータスが表示されます。

Self-Balancing ブローカータスクのステータス

Self-Balancing が無効な場合には、Self-balancing カードで Cluster Settings から Self-balancing を表示できます。このページには、Self-Balancing の設定を編集して有効にするためのタブがあります。

Brokers ページの Self-Balancing パネルは、それ自体が Self-Balancing のステータスを示します。

Self-balancing パネル

詳細については、以下のトピックを参照してください。

Tiered storage

Tiered storage パネルでは、Cluster Settings から Storage を表示できます。このページには、階層型ストレージを構成 できるタブがあります。

無効な状態の Tiered Storage パネル

階層型ストレージ が起動して実行状態になると、ストレージデータの統計情報がこのパネルに表示されます。

有効な状態の Tiered Storage パネル

初期統計をクリックすると、階層型ストレージのメトリクスチャートが表示されます。

Tiered Storage メトリクスチャート

詳細については、以下のトピックを参照してください。