Kafka 上への Control Center のインストール

Control Center は Confluent Platform に標準で含まれていますが、Apache Kafka® を実行しているクラスターで使用することもできます。

重要

Confluent Platform に付属している Kafka のバージョンは、あらゆる点において Kafka のリリースと同じですが、重大なバグ修正が適用されていない場合があります。Control Center は Confluent Platform で使用する ことをお勧めします。

ソフトウェア要件

Kafka バージョン 0.10.2.0 以降を実行している Kafka ブローカー
ストリームモニタリングが動作するには、Kafka 0.10.2.0 の複数の新機能が必要です。Confluent Platform 7.1 に付属している Confluent Kafka ディストリビューションをお勧めします。
0.10.1.0 以降を実行している Kafka Java プロデューサーおよびコンシューマー
ストリームモニタリングが動作するには、クラスター ID など、Kafka 0.10.1.0 の複数の新機能が必要です。現在これらの機能を利用できるのは、Kafka 0.10.1.0 の Java クライアントのみです。
クライアントアプリケーションのクラスパスに JAR を追加する機能
JavaBeans、Spring などのクラスインジェクションシステムを使用している場合は、クライアントアプリケーションを再コンパイルする必要はなく、おそらくクライアントアプリケーションを再起動する必要もありません。
クライアントを構成する機能
Confluent メトリクスインターセプター用のパラメーターを指定するため、Kafka クライアントの構成を変更できる必要があります。(Kafka 構成設定を動的に読み込むようにアプリケーションを作成してあれば、この機能を使用するために再コンパイルする必要はありません。実行中のアプリケーションのパラメーターを動的に変更できるのであれば、アプリケーションを再起動する必要もありません。
Kafka ブローカーを構成する機能
Confluent Metrics Reporter 用のパラメーターを指定するために、Kafka ブローカーの構成を変更できる必要があります。

Control Center では Kafka を使用してデータを収集します。レプリケーション係数を 1(したがって、クラスター内で少なくとも 1 台の Kafka を実行することが必要)にして実行されるように Control Center を構成できますが、本稼働環境での使用にはレプリケーション係数を 3(少なくとも 3 台のブローカーが必要)にすることをお勧めします。

ハードウェア要件

以下の最小要件を満たす 1 台のサーバー:

  • 32 GB RAM(JVM のデフォルトは 6 GB)、8 個以上のコア
  • 300 GB のストレージ、SSD を推奨
  • サポートされるいずれかのオペレーティングシステム:
    • Ubuntu 14.04 以降
    • Debian 8 以降
    • RHEL または Centos 6.8 以降
  • Kafka へのアクセス(具体的には、メッセージを消費する機能および ZooKeeper と通信する機能)
  • Kafka Connect インスタンスへのアクセス(Kafka Connect を構成する場合)
  • ユーザーのウェブブラウザーからサーバーに接続する機能

Control Center にアクセスする必要のあるユーザーは、アプリケーションを実行するホストにアクセスできる必要があります。ユーザーは、Control Center がデータを扱うために使用するネットワークポートを 構成 できます。Control Center はウェブアプリケーションのため、プロキシを使用してアクセスを制御したりセキュアにできます。

Control Center のインストール

Red Hat、CentOS、Fedora 上でのインストール

Red Hat 系システムにプラットフォーム全体をインストールする場合の手順については、「Systemd を RHEL および CentOS で使用した手動インストール」を参照してください。

Control Center のみを 1 台のサーバーにインストールする場合は、まず、パッケージマネージャーを使用して Confluent リポジトリを構成する手順に従ってください。その後、次の行を使用して Control Center をインストールできます。

sudo yum install confluent-control-center

Debian Linux でのインストール

Debian 系システムでのプラットフォーム全体のインストール手順については、「Systemd を Ubuntu および Debian で使用した手動インストール」を参照してください。

Control Center のみを 1 台のサーバーにインストールする場合は、まず、パッケージマネージャーを使用して Confluent リポジトリを構成する手順に従ってください。その後、次の行を使用して Control Center をインストールできます。

sudo apt-get install confluent-control-center

コンポーネントのインストールおよび構成

Control Center を使用するには、以下の Confluent Platform コンポーネントが必要です。

Kafka での Confluent Metrics Reporter のインストール

  1. Metrics Reporter が Kafka ブローカーのクラスパスで使用できることを確認します。アーカイブを介してインストールした場合は、 ./share/java/kafka/confluent-metrics-7.1.1.jar にあるはずです。deb または rpm を介してインストールした場合は、confluent-rebalancer パッケージをインストールする必要があります。
  2. 手順に従って、 Confluent Metrics Reporter を有効 にします。構成パラメーターの例は、Confluent アーカイブの ./etc/kafka/server.properties にあります。

Kafka Connect のインストール

See Getting Started with Kafka Connect for more information about how to install and configure Kafka Connect. (You need to install Kafka Connect for Control Center to configure it.)

Connect での Confluent メトリクスクライアントのインストール

Confluent Platform をインストールしてある場合、ストリームモニタリングを使用して Connect ジョブをモニタリングするために必要なすべてのソフトウェアが既に備わっています。

Kafka Connect を個別にインストールした場合でも、ストリームモニタリングを使用して Kafka Connect をモニタリングできます。このためには、以下の手順に従う必要があります。

  1. Kafka 0.10.2.0 以降にアップグレードします。
  2. Confluent メトリクスインターセプターを Kafka Connect の CLASSPATH 環境変数に追加します。
  3. Confluent メトリクスインターセプターを Kafka Connect 構成ファイルのクライアント構成に追加します。構成ファイルの末尾に次のような 2 行を追加することにより、これを行うことができます。
consumer.interceptor.classes=io.confluent.monitoring.clients.interceptor.MonitoringConsumerInterceptor
producer.interceptor.classes=io.confluent.monitoring.clients.interceptor.MonitoringProducerInterceptor

Control Center の起動

Control Center を起動するための control-center-start というスクリプトを使用できます。このスクリプトは 1 つの引数、Control Center のプロパティを指定する構成ファイル(control-center.properties )を取ります。指定する必要のあるプロパティについては、「Control Center 構成リファレンス」を参照してください。プロパティファイルの構成を終えると、Control Center を起動できます。

<path-to-confluent>/bin/control-center-start etc/confluent-control-center/control-center.properties

デーモンプロセスとして Control Center を起動する場合は、-daemon オプションを使用できます。

<path-to-confluent>/bin/control-center-start -daemon etc/confluent-control-center/control-center.properties

http://localhost:9021 にある Control Center ウェブインターフェイスを開くことができます。

ライセンスキー

Confluent Control Center はプロプライエタリソフトウェアです。Confluent ウェブサイトから Control Center をダウンロードしてインストールしており、Confluent エンタープライズ契約プランでない場合、お客様は既にライセンス契約に同意しています。Confluent エンタープライズ契約プランの場合、貴社と Confluent の間で締結された契約条件に従う必要があります。

当社の顧客となっていない場合、ダウンロードには Control Center の 30 日間の無償試用が含まれています。Control Center はソフトウェアのインストール後 30 日で機能しなくなります。お客様が作成したすべての Kafka Connect コネクターは引き続き機能します。Kafka Connect API を使用してコネクターを変更することはできますが、Control Center を使用してコネクターに変更を加えることはできません。ストリームモニタリングによるデータのログ記録は続行されますが、ウェブアプリケーションは機能しなくなります。ストリームモニタリング機能が無効になってから Confluent ライセンスを適用した場合は、サポートポータル から Confluent に問い合わせて支援を受けてください。

Confluent Platform エンタープライズ契約プランをご利用いただく方法の詳細については、confluent.io をご覧ください。お客様にはエンタープライズライセンスキーが発行され、契約プランの期間中は Control Center のすべての機能がロック解除されます。

注釈

試用ライセンスおよび開発者ライセンスは Confluent Platform に付属しています。開発者ライセンスでは、ブローカーが 1 つの開発環境で、Control Center およびその他の Confluent Platform プロプラエタリコンポーネントを無期限に使用できます。Confluent Platform ライセンスの詳細については、「Confluent Platform ライセンスの管理」を参照してください。

Control Center の削除

システムから Control Center を削除するには、以下の手順に従います。

TAR および ZIP アーカイブ

Control Center のリソースはアーカイブの以下の場所にあります。

  • Java アーカイブは share/java/confluent-control-center および share/java/monitoring-interceptors
  • 構成ファイルは etc/confluent-control-center
  • 実行可能ファイルは bin/ にあり、プレフィックスは control-center-

以下のようなコマンドで、このすべてを削除できます。

rm -rf share/java/confluent-control-center \
      share/java/monitoring-interceptors \
      etc/confluent-control-center \
      bin/control-center-*

Debian パッケージ

スーパーユーザーとして apt-get を使用してインストールした場合は、次のようなコマンドで Control Center を削除できます。

sudo apt-get remove confluent-control-center

それ以外の場合は、使用したパッケージ管理ツールの指示に従ってください。

Red Hat パッケージ

スーパーユーザーとして yum を使用してインストールした場合は、次のようなコマンドで Control Center を削除できます。

sudo yum remove confluent-control-center

それ以外の場合は、使用したパッケージ管理ツールの指示に従ってください。