Confluent Platform ライセンス

このトピックでは、Confluent Platform コンポーネントを手動でデプロイする場合のライセンスの構成方法について説明します。Confluent for Kubernetes を使用した Confluent Platform の自動デプロイでライセンスを構成する方法については、「Kubernetes 用の Confluent でのライセンスの構成」を参照してください。

ライセンスタイプ

開発者ライセンス

開発者ライセンスでは、Confluent Platform のすべての機能を無期限かつ無料で使用できます。ただし、このライセンスは各クラスター内にブローカーが 1 つの構成に制限されます。開発者ライセンスにより、開発者は非本稼働環境で使用可能な Confluent Platform 商用版の機能を自由に試すことができます。

開発者ライセンスは、複数のシングルブローカークラスターにも対応しているため、開発者はこれらのインスタンス間で Replicator を試したり、フェイルオーバーアプリケーションを開発したりできます。これらの複数のシングルブローカークラスターは、同じライセンスを共有します。

警告

ブローカーを追加すると、30 日後に有効期限が切れる試用ライセンスが開始されます。試用版から開発者ライセンスに戻すことはできません。

試用(評価)ライセンス

試用(評価)ライセンスでは、本稼働環境で商用版の機能を無料で試用できます。有効期限は 30 日です。試用ライセンスは Confluent 評価ライセンス契約 で管理されます。ライセンスの期限が切れると、ソフトウェアは機能しなくなります。詳細については、「期限切れのライセンス」を参照してください。

エンタープライズ(契約プラン)ライセンス

エンタープライズライセンスでは、本稼働環境で Confluent のすべての商用版の機能にアクセスできます。エンタープライズライセンスは、365 日後に有効期限が切れる 1 年単位の有料契約プランです。ライセンスの期限が切れると、ソフトウェアは機能しなくなります。詳細については、「期限切れのライセンス」を参照してください。

以下の Confluent Platform コンポーネントは、Confluent エンタープライズライセンスで使用できます。

コミュニティライセンス

以下の Confluent Platform コンポーネントは、Confluent Community ライセンスで使用できます。

コンポーネントライセンスの構成

以降のセクションの説明に従い、Confluent Platform 商用コンポーネントごとにライセンスを構成する必要があります。

各ライセンスコンポーネントを起動するには、有効なライセンスキーが必要です。コンポーネントの起動後、ライセンストピックが確認され、有効な最新のライセンスキーが使用されます。

Confluent Platform コンポーネントのライセンスの詳細を保存する主要なトピックが 2 つあります。

_confluent-command

Confluent Control Center、Connect、および Replicator では、同じ Confluent Server クラスターの _confluent-command 内部トピックを使用して、ライセンスを保存および検索します。

たとえば、Control Center を使用してライセンスをアップデートすると、同じ _confluent-command ライセンストピックを使用する他のすべてのライセンス済みコンポーネントが、新しいライセンスにより管理されます。

これらの各コンポーネントには、スタートアップ時に評価される、対応するプロパティファイルにライセンスキーを指定するオプションがあります。コンポーネントのプロパティファイルについては、下記を参照してください。コンポーネントでは、このキーを _confluent-command トピックに保管します。

Confluent Control Center でアップデートされたライセンスを適用する場合、Confluent Server の構成ファイル(/etc/kafka/server.properties)にもアップデートされたライセンスキーを指定する必要があります。アップデートされたライセンスは、_confluent-command トピックに表示されている現在のライセンス情報に対して評価されます。必要な場合は、オリジナルのライセンスがこの新しく送信したライセンスにアップデートされて、ブローカーが再起動したときにアップデートされたライセンスが適用されます。

注釈

Confluent Platform 6.2.1 以降では、_confluent-command 内部トピックが提供されており、Schema Registry、REST Proxy、Confluent Server などの(従来は _confluent-license が使用されていた)コンポーネントで、_confluent-license トピックの代わりに使用することが推奨されています。今後は両方のトピックがサポートされます。以下に、いくつかのガイドラインを示します。

  • 新しいデプロイ(Confluent Platform 6.2.1 以降)では、以下に示すように、デフォルトで _confluent-command が使用されます。
  • 既存のクラスターでは、手動で変更しない限り、引き続き _confluent-license が使用されます。
  • Confluent Platform 6.2.1 以降で新しく作成されたクラスターでは、デフォルトで _confluent-command トピックが作成されます。_confluent-license トピックは、既にそれが適用されている既存のクラスターでのみ、引き続き使用されます。
_confluent-license
Confluent Server ブローカーは _confluent-license トピックを使用して、ライセンスを保存および検索できます。Confluent Platform 6.2.1 未満では、これが唯一のオプションでした。Confluent Platform 6.2.1 以降では、_confluent-command トピックが推奨されますが、今後も両方がサポートされます。

Confluent Control Center でのライセンス管理の詳細については、「Confluent Platform ライセンスの管理」を参照してください。

Confluent Control Center

Control Center の場合は、ライセンスキーを Control Center の License タブ で入力するか、/etc/control-center/control-center.properties ファイルの confluent.license パラメーター内に入力できます。

Confluent Replicator

さまざまな Replicator .properties ファイルで confluent.license パラメーターを構成します。詳細については、「Confluent Replicator 構成プロパティ」の「Confluent Platform ライセンス」を参照してください。

Confluent Server

/etc/kafka/server.properties ファイルで confluent.license パラメーターを構成します。詳細については、「Confluent Server への移行」を参照してください。

Confluent Schema Registry

ライセンスは、Schema Registry セキュリティプラグインを使用する場合にのみ必要です。詳細については、「認証メカニズム」を参照してください。

Confluent Auto Data Balancer

ライセンスは、複数のブローカー構成を使用する場合にのみ必要です。Kafka server.properties ファイルで confluent.license パラメーターを構成します。詳細については、 リバランサーのライセンス構成 を参照してください。

Confluent MQTT Proxy

MQTT Proxy etc/confluent-kafka-mqtt/kafka-mqtt-production.properties ファイルで confluent.license パラメーターを構成します。詳細については、MQTT のライセンス構成 を参照してください。

Confluent JMS Client

Kafka server.properties ファイルで confluent.license パラメーターを構成します。詳細については、JMS クライアントのライセンス構成 を参照してください。

Confluent REST Proxy

ライセンスは、REST Proxy セキュリティプラグインを使用する場合にのみ必要です。詳細については、「REST Proxy の認証」を参照してください。

Confluent for Kubernetes

Kubernetes 用の Confluent のライセンス」の説明に従って、CFK および Confluent Platform コンポーネントのライセンスキーを追加します。

Confluent Platform 商用コネクター

Confluent Platform 商用コネクターは、シングルブローカークラスター用の開発者ライセンスで無制限に使用することができます。マルチブローカークラスターでは、これらの商用コネクターをエンタープライズライセンスキーなしで 30 日間試用できます。試用期間が終了すると、Confluent Platform ソフトウェアは機能しなくなります。

マルチブローカークラスターで商用コネクターを引き続き使用するには、エンタープライズライセンス を購入する必要があります。

Refer to the individual connector documentation for the specific license requirements.

Apache Kafka® に対して認証を行うためのライセンスクライアントの構成

role-based access control (RBAC) または Kafka REST セキュリティプラグイン を有効にする場合、Kafka に対して認証を行うようライセンスクライアントを明示的に構成する必要があります。たとえば、SASL_SSL を有効にしたリスナーで Kafka REST クライアントが Kafka と通信を行う場合の構成は、次のようになります。

confluent.license.security.protocol=SASL_SSL
confluent.license.ssl.truststore.location=/var/ssl/private/kafka_rest.truststore.jks
confluent.license.ssl.truststore.password=confluent
confluent.license.ssl.keystore.location=/var/ssl/private/kafka_rest.keystore.jks
confluent.license.ssl.keystore.password=confluent
confluent.license.ssl.key.password=confluent
confluent.license.sasl.mechanism=OAUTHBEARER
confluent.license.sasl.login.callback.handler.class=io.confluent.kafka.clients.plugins.auth.token.TokenUserLoginCallbackHandler
confluent.license.sasl.jaas.config=org.apache.kafka.common.security.oauthbearer.OAuthBearerLoginModule required \
username="...." \
password="...." \
metadataServerUrls="....";

詳細については、「TLS/SSL での暗号化と認証」および「REST Proxy のセキュリティ」を参照してください。

期限切れのライセンス

開発者ライセンスに有効期限はありません。試用ライセンスまたはエンタープライズライセンスの有効期限が切れると、次に再起動を試みた際に、プロプライエタリコンポーネントが以下のように動作します。

コンポーネント ライセンスの有効期限が切れた後の再起動の動作
Control Center 起動に失敗します。
Replicator 起動に失敗し、例外をスローします。
コネクター 起動に失敗し、例外をスローします。
JMS クライアント すべてのブローカーへの接続に失敗し、ライセンスの有効期限切れメッセージを発行します。
ADB バランス調整計画の計算に失敗し、ライセンスの有効期限切れメッセージを発行します。
MQTT Proxy 起動に失敗します。
セキュリティプラグイン 起動に失敗します。
Confluent Server 起動に失敗します。Confluent Server は、エンタープライズ confluent-<version>.tar.gz のダウンロードに含まれるデフォルトのブローカーであることに注意してください。Confluent Server から Kafka に移行するには、「Confluent Server への移行」の手順を参照してください。
CFK 起動はしますが、Confluent Platform コンポーネントクラスターの削除のみできます。