Amazon SQS Source Connector for Confluent Cloud¶
注釈
If you are installing the connector locally for Confluent Platform, see Amazon SQS Source Connector for Confluent Platform.
Kafka Connect Amazon Simple Queue Service(SQS)Source Connector を使用すると、メッセージを Amazon SQS Queue のキューから Apache Kafka® に移動できます。標準キュー と FIFO(先入れ先出し)キュー の両方がサポートされます。コネクターは、Amazon SQS キューをポーリングし、SQS メッセージを Kafka レコードに変換して、それを Kafka のトピックにプッシュします。
コネクターは、Amazon SQS メッセージを以下の構造の Kafka レコードに変換します。
- キーによって、SQS キュー名とメッセージ ID が構造体にエンコードされます。FIFO キューの場合は、メッセージグループ ID も含まれます。
- 値によって、SQS メッセージの本文とさまざまなメッセージ属性が構造体にエンコードされます。
- 各ヘッダーによって、SQS メッセージに存在する可能性があるメッセージ属性がエンコードされます。
レコードスキーマの詳細については、「レコードスキーマ」を参照してください。
標準キュー の場合、コネクターは、ベストエフォート方式の順序付け保証をサポートしています。これは、Kafka にレコードが異なる順序で書き込まれる可能性があることを意味します。
FIFO キュー の場合、コネクターは、送信先の Kafka のトピックが厳密に 1 パーティションである場合に限り、レコードが Amazon SQS に挿入されたときと同じ順番で Kafka に挿入されることを保証します。
コネクターでは 少なくとも 1 回のデリバリー が行われます。これは、コネクターが、標準キューと FIFO キューの両方で Kafka に重複レコードを書き込む可能性があることを意味します。
機能¶
Amazon SQS Source Connector には、以下の機能があります。
- トピックの自動作成: このコネクターは Kafka トピックを自動的に作成できます。
- 少なくとも 1 回のデリバリー: コネクターによって、レコードが Kafka のトピックに少なくとも 1 回は配信されることが保証されます。
- 複数のタスクのサポート: このコネクターは、1 つまたは複数のタスクの実行をサポートしています。タスクが多いほどパフォーマンスが向上する可能性があります。
- 自動再試行: Amazon SQS サービスで障害が発生した場合は、すべてのリクエスト(再試行可能なもの)がコネクターによって再試行されます。再試行のデフォルト値は 3 回です。
- サポートされるデータフォーマット: このコネクターは、Avro、JSON スキーマ(JSON-SR)、Protobuf、および JSON(スキーマレス)出力フォーマットをサポートします。スキーマレジストリ ベースのフォーマット(Avro、JSON スキーマ、Protobuf など)を使用するには、Schema Registry を有効にしておく必要があります。詳細については、「環境の制限」を参照してください。
Cloud コネクターの制限事項 も参照してください。
クイックスタート¶
このクイックスタートを使用して、Confluent Cloud Amazon SQS Source Connector の利用を開始することができます。このクイックスタートでは、コネクターを選択し、イベントをストリーミングするようにコネクターを構成するための基本的な方法について説明します。
- 前提条件
- アマゾンウェブサービス (AWS)、Microsoft Azure (Azure)、または Google Cloud Platform (GCP)上の Confluent Cloud クラスターへのアクセスを許可されていること。
- Confluent CLI がインストールされ、クラスター用に構成されていること。「Confluent CLI のインストール」を参照してください。
- ネットワークに関する考慮事項については、「ネットワークアクセス」を参照してください。静的なエグレス IP を使用する方法については、「静的なエグレス IP アドレス」を参照してください。
- アクセスキー を構成した AWS アカウント。コネクターを設定するときに、これらのアクセスキーを使用します。
- Amazon SQS 接続の詳細情報。詳細については、『Amazon SQS のセットアップ』を参照してください。
Confluent Cloud Console の使用¶
ステップ 1: Confluent Cloud クラスターを起動します。¶
インストール手順については、「Confluent Cloud を使用した Apache Kafka のクイックスタート」を参照してください。
ステップ 2: コネクターを追加します。¶
左のナビゲーションメニューの Data integration をクリックし、Connectors をクリックします。クラスター内に既にコネクターがある場合は、+ Add connector をクリックします。
ステップ 4: 接続をセットアップします。¶
注釈
- すべての 前提条件 を満たしていることを確認してください。
- アスタリスク ( * ) は必須項目であることを示しています。
- Name にコネクター名を入力します。
- Kafka Cluster credentials で Kafka クラスターの認証情報の指定方法を選択します。サービスアカウントのリソース ID を選択するか、API キーとシークレットを入力できます(または、Cloud Console でこれらを生成します)。
- データの送信先とする Kafka トピックの名前を入力します。トピックが存在しない場合、トピックが自動的に作成されます。
- AWS 認証情報を入力します。これらのセットアップ方法については、「プログラムによるアクセス」を参照してください。
- Amazon SQS connection の詳細情報を入力します。
- Fully qualified SQS URL:
https://sqs.us-east-2.amazonaws.com/123456789012/MyQueue
のように入力します。詳細については、『Amazon SQS キューとメッセージの識別子』を参照してください。 - SQS Region: SQS キューが属する AWS リージョン。何も指定しない場合、コネクターは SQS URL からリージョンが推測しようとします。
- Fully qualified SQS URL:
- Output Kafka record value で、Kafka 出力レコード値のフォーマット(Kafka トピックに送られるデータ)を AVRO、JSON_SR(JSON スキーマ)、PROTOBUF、または JSON(スキーマレス)から選択します。スキーマレジストリ ベースのフォーマット(Avro、JSON_SR(JSON スキーマ)、Protobuf など)を使用するには、Schema Registry を有効にしておく必要があります。詳細については、「環境の制限」を参照してください。
- このコネクターで使用する タスク の数を入力します。タスクが多いほどパフォーマンスが向上する可能性があります。
- Transforms and Predicates: 詳細については、Single Message Transforms(SMT) のドキュメントを参照してください。
See 構成プロパティ for all property values and descriptions.
ステップ 5: コネクターを起動します。¶
接続の詳細情報を確認し、Launch をクリックします。
ステップ 6: コネクターのステータスを確認します。¶
コネクターのステータスが Provisioning から Running に変わります。
ステップ 7: レコードを確認します。¶
レコードが Kafka のトピックに生成されていることを確認します。
Connect 用の Confluent Cloud API の使用に関する詳細とサンプルについては、「Confluent Cloud API for Connect」セクションを参照してください。
Confluent CLI の使用¶
以下の手順に従うと、Confluent CLI を使用してコネクターをセットアップし、実行できます。
注釈
- すべての 前提条件 を満たしていることを確認してください。
- コマンド例では Confluent CLI バージョン 2 を使用しています。詳細については、「Confluent CLI v2 への移行 <https://docs.confluent.io/confluent-cli/current/migrate.html#cli-migrate>`__」を参照してください。
ステップ 2: コネクターの必須の構成プロパティを表示します。¶
以下のコマンドを実行して、コネクターの必須プロパティを表示します。
confluent connect plugin describe <connector-catalog-name>
例:
confluent connect plugin describe SqsSource
出力例:
Following are the required configs:
connector.class: SqsSource
name
kafka.auth.mode
kafka.api.key
kafka.api.secret
sqs.url
kafka.topic
aws.access.key.id
aws.secret.key.id
output.data.format
tasks.max
ステップ 3: コネクターの構成ファイルを作成します。¶
コネクター構成プロパティを含む JSON ファイルを作成します。以下の入力例は、必須の構成プロパティを示しています。
{
"name": "SqsSource_0",
"config": {
"connector.class": "SqsSource",
"name": "SqsSource_0",
"kafka.auth.mode": "KAFKA_API_KEY",
"kafka.api.key": "<my-kafka-api-key>",
"kafka.api.secret": "<my-kafka-api-secret>",
"sqs.url": "https://sqs.us-east-2.amazonaws.com/123456789012/MyQueue",
"kafka.topic": "stocks",
"aws.access.key.id": "<INSERT AWS API KEY>",
"aws.secret.access.key": "<INSERT AWS API SECRET>",
"output.data.format": "JSON",
"tasks.max": "1"
}
}
以下のプロパティ定義に注意してください。
"connector.class"
: コネクターのプラグイン名を指定します。"name"
: 新しいコネクターの名前を設定します。
"kafka.auth.mode"
: 使用するコネクターの認証モードを指定します。オプションはSERVICE_ACCOUNT
またはKAFKA_API_KEY
(デフォルト)です。API キーとシークレットを使用するには、構成プロパティkafka.api.key
とkafka.api.secret
を構成例(前述)のように指定します。サービスアカウント を使用するには、プロパティkafka.service.account.id=<service-account-resource-ID>
に リソース ID を指定します。使用できるサービスアカウントのリソース ID のリストを表示するには、次のコマンドを使用します。confluent iam service-account list
例:
confluent iam service-account list Id | Resource ID | Name | Description +---------+-------------+-------------------+------------------- 123456 | sa-l1r23m | sa-1 | Service account 1 789101 | sa-l4d56p | sa-2 | Service account 2
"sqs.url"
:https://sqs.us-east-2.amazonaws.com/123456789012/MyQueue
のように入力します。詳細については、『Amazon SQS キューとメッセージの識別子』を参照してください。"sqs.region"
: SQS キューが属する AWS リージョン。このプロパティを使用しない場合、コネクターは SQS URL からリージョンが推測しようとします。"aws.access.key.id"
および"aws.secret.access.key"
: AWS のアクセスキー ID とシークレットを入力します。これらのセットアップ方法については、「プログラムによるアクセス」を参照してください。"output.data.format"
: 出力データフォーマット( Kafka トピックに送られるデータ)として AVRO、JSON_SR(JSON スキーマ)、PROTOBUF、または JSON(スキーマレス)を入力します。スキーマレジストリ ベースのフォーマット(Avro、JSON_SR(JSON スキーマ)、Protobuf など)を使用するには、Schema Registry を有効にしておく必要があります。詳細については、「環境の制限」を参照してください。"tasks.max"
: このコネクターで使用する タスク の数を入力します。タスクが多いほどパフォーマンスが向上する可能性があります。
Single Message Transforms: CLI を使用する SMT の追加の詳細については、Single Message Transforms(SMT) のドキュメントを参照してください。
See 構成プロパティ for all property values and descriptions.
ステップ 4: プロパティファイルを読み込み、コネクターを作成します。¶
以下のコマンドを入力して、構成を読み込み、コネクターを起動します。
confluent connect create --config <file-name>.json
例:
confluent connect create --config sqs-source-config.json
出力例:
Created connector SqsSource_0 lcc-do6vzd
ステップ 5: コネクターのステータスを確認します。¶
以下のコマンドを入力して、コネクターのステータスを確認します。
confluent connect list
出力例:
ID | Name | Status | Type | Trace
+------------+------------------+---------+--------+-------+
lcc-do6vzd | SqsSource_0 | RUNNING | source | |
ステップ 6: レコードを確認します。¶
レコードが Kafka のトピックに生成されていることを確認します。
Connect 用の Confluent Cloud API の使用に関する詳細とサンプルについては、「Confluent Cloud API for Connect」セクションを参照してください。
構成プロパティ¶
Use the following configuration properties with this connector.
How should we connect to your data?¶
name
Sets a name for your connector.
- 型: string
- Valid Values: A string at most 64 characters long
- 重要度: 高
Kafka Cluster credentials¶
kafka.auth.mode
Kafka Authentication mode. It can be one of KAFKA_API_KEY or SERVICE_ACCOUNT. It defaults to KAFKA_API_KEY mode.
- 型: string
- Default: KAFKA_API_KEY
- Valid Values: SERVICE_ACCOUNT, KAFKA_API_KEY
- 重要度: 高
kafka.api.key
- 型: password
- 重要度: 高
kafka.service.account.id
The Service Account that will be used to generate the API keys to communicate with Kafka Cluster.
- 型: string
- 重要度: 高
kafka.api.secret
- 型: password
- 重要度: 高
Which topic do you want to send data to?¶
kafka.topic
Identifies the topic name to write the data to.
- 型: string
- 重要度: 高
AWS Credentials¶
aws.access.key.id
The Amazon Access Key used to connect to SQS.
- 型: password
- 重要度: 高
aws.secret.key.id
The Amazon Secret Key used to connect to SQS.
- 型: password
- 重要度: 高
How should we connect to Amazon SQS?¶
sqs.url
Fully qualified Amazon SQS URL to read messages from
- 型: string
- 重要度: 高
sqs.region
The AWS region that the SQS queue belongs to. If left empty, the connector will attempt to infer the region from the SQS URL.
- 型: string
- 重要度: 中
Output messages¶
output.data.format
Sets the output Kafka record value format. Valid entries are AVRO, JSON_SR, PROTOBUF, or JSON. Note that you need to have Confluent Cloud Schema Registry configured if using a schema-based message format like AVRO, JSON_SR, and PROTOBUF
- 型: string
- 重要度: 高
Number of tasks for this connector¶
tasks.max
- Type: int
- Valid Values: [1,...]
- 重要度: 高
レコードスキーマ¶
Amazon SQS Source Connector では、以下のスキーマを使用してレコードが作成されます。
キースキーマ¶
キーは以下のフィールドを持つ struct
です。
フィールド名 | スキーマの型 | 省略可能かどうか | 説明 |
---|---|---|---|
QueueUrl | string | 必須 | レコードの生成元の完全修飾 SQS キュー URL。 |
MessageId | string | 必須 | Amazon SQS 内のメッセージの一意のメッセージ ID。 |
MessageGroupId | string | 省略可能 | FIFO キューの場合、これはメッセージグループ ID です。 |
値スキーマ¶
値は以下のフィールドを持つ struct
です。
フィールド名 | スキーマの型 | 省略可能かどうか | 説明 |
---|---|---|---|
Body | string | SQS メッセージの本文。 | |
ApproximateFirstReceiveTimestamp | int64 | キューからメッセージが最初に受信された時刻をエポック時間(ミリ秒)で返します。 | |
ApproximateReceiveCount | int32 | すべてのキューでメッセージが受信されても削除されなかった回数を返します。 | |
SenderId | string | このメッセージを SQS に送信した IAM ユーザーまたはロール。 | |
SentTimestamp | int64 | メッセージがキューに送信された時刻をエポック時間(ミリ秒)で返します。 | |
MessageDeduplicationId | string | 省略可能 | SendMessage アクションを呼び出すプロデューサーによって提供される値を返します。 |
MessageGroupId | string | 省略可能 | SendMessage アクションを呼び出すプロデューサーによって提供される値を返します。同じ MessageGroupId のメッセージは順に返されます。 |
SequenceNumber | string | Amazon SQS によって提供される値を返します。 |
詳細については『 Request Parameters 』を参照してください。
ヘッダースキーマ¶
SQS の各メッセージ属性は、Kafka でヘッダーに変換されます。
- ヘッダーキーは、メッセージ属性の名前です。
- ヘッダー値は、メッセージ属性の値です。
- ヘッダースキーマは、メッセージ属性のデータ型に依存します。
- 文字列のメッセージ属性は、文字列スキーマを使用します。
- 数字のメッセージ属性は、文字列スキーマを使用します。
- バイナリのメッセージ属性は、バイトスキーマを使用します。
- カスタムのメッセージ属性は、カスタム属性の型に応じて、文字列またはバイトを使用します。
詳細については、「メッセージ属性コンポーネント」を参照してください。
次のステップ¶
参考
フルマネージド型の Confluent Cloud コネクターが Confluent Cloud ksqlDB でどのように動作するかを示す例については、「Cloud ETL のデモ」を参照してください。この例では、Confluent CLI を使用して Confluent Cloud のリソースを管理する方法についても説明しています。