重要

このページの日本語コンテンツは古くなっている可能性があります。最新の英語版コンテンツをご覧になるには、こちらをクリックしてください。

ServiceNow Sink Connector for Confluent Cloud

注釈

Confluent Platform 用にコネクターをローカルにインストールする場合は、「ServiceNow Sink Connector for Confluent Platform」を参照してください。

Kafka Connect ServiceNow Sink Connector for Confluent Cloud は、Apache Kafka® のレコードをキャプチャーして ServiceNow テーブル にリアルタイムでシンクするために使用されます。データは、ServiceNow Table API を使用して消費されます。

機能

ServiceNow Sink Connector は、次の機能をサポートしています。

  • 少なくとも 1 回のデリバリー: コネクターによって、Kafka のトピックからのレコードが少なくとも 1 回は配信されることが保証されます。

  • 複数のタスクのサポート: このコネクターは、1 つまたは複数のタスクの実行をサポートしています。タスクが多いほどパフォーマンスが向上する可能性があります。

  • トピックの自動作成: コネクターの起動時に、以下の 3 つのトピックが自動的に作成されます。

    各トピック名にはサフィックスとして、コネクターの論理 ID が付けられます。以下の例では、コネクターのトピックが 3 つと、pageviews という名前の既存の Kafka トピックが 1 つ含まれています。

    ServiceNow Sink Connector のトピック

    コネクターのトピック

    トピックに送信されたレコードが正しいフォーマットではない場合、またはレコード内に重要なフィールドが存在しない場合は、エラートピックにエラーが記録され、コネクターは動作を継続します。

  • サポートされるデータフォーマット: このコネクターは、Avro、JSON スキーマ(JSON-SR)、および Protobuf 入力フォーマットをサポートします。これらの スキーマレジストリ ベースのフォーマットを使用するには、Schema Registry を有効にしておく必要があります。

Connect 用の Confluent Cloud API の使用に関する詳細とサンプルについては、「Confluent Cloud API for Connect」セクションを参照してください。

制限

以下の情報を確認してください。

クイックスタート

このクイックスタートを使用して、Confluent Cloud ServiceNow Sink Connector の利用を開始することができます。このクイックスタートでは、コネクターを選択し、イベントをストリーミングするようにコネクターを構成するための基本的な方法について説明します。

前提条件
  • アマゾンウェブサービス (AWS)、Microsoft Azure (Azure)、または Google Cloud Platform (GCP)上の Confluent Cloud クラスターへのアクセスを許可されていること。
  • コネクターで使用する、認可された ServiceNow ユーザーと認証情報。
  • Confluent CLI がインストールされ、クラスター用に構成されていること。「Confluent CLI のインストール」を参照してください。
  • スキーマレジストリ ベースのフォーマット(Avro、JSON_SR(JSON スキーマ)、Protobuf など)を使用するには、Schema Registry を有効にしておく必要があります。詳細については、「スキーマレジストリ Enabled Environments」を参照してください。
  • シンクコネクターを作成する前に、Confluent Cloud クラスター上にソース Kafka トピックが 1 つ以上存在している必要があります。

Confluent Cloud Console の使用

ステップ 1: Confluent Cloud クラスターを起動します。

インストール手順については、「Quick Start for Confluent Cloud」を参照してください。

ステップ 2: コネクターを追加します。

左のナビゲーションメニューの Data integration をクリックし、Connectors をクリックします。クラスター内に既にコネクターがある場合は、+ Add connector をクリックします。

ステップ 3: コネクターを選択します。

Click the ServiceNow Sink connector card.

ServiceNow Sink Connector Card

ステップ 4: コネクターの詳細情報を入力します。

注釈

  • すべての 前提条件 を満たしていることを確認してください。
  • アスタリスク(* )は必須項目であることを示しています。

Add ServiceNow Sink Connector 画面で、以下を実行します。

既に Kafka トピックを用意している場合は、Topics リストから接続するトピックを選択します。

新しいトピックを作成するには、+Add new topic をクリックします。

ステップ 5: レコードを確認します。

ServiceNow テーブルがアップデートされているかを検証します。

Connect 用の Confluent Cloud API の使用に関する詳細とサンプルについては、「Confluent Cloud API for Connect」セクションを参照してください。

ちなみに

コネクターを起動すると、デッドレターキューのトピックが自動的に作成されます。詳細については、「Confluent Cloud デッドレターキュー」を参照してください。

Confluent CLI の使用

以下の手順に従うと、Confluent CLI を使用してコネクターをセットアップし、実行できます。

注釈

ステップ 1: 使用可能なコネクターをリスト表示します。

以下のコマンドを入力して、使用可能なコネクターをリスト表示します。

confluent connect plugin list

ステップ 2: コネクターの必須の構成プロパティを表示します。

以下のコマンドを実行して、コネクターの必須プロパティを表示します。

confluent connect plugin describe <connector-catalog-name>

例:

confluent connect plugin describe ServiceNowSink

出力例:

Following are the required configs:
connector.class: ServiceNowSink
input.data.format
name
kafka.auth.mode
kafka.api.key
kafka.api.secret
servicenow.url
servicenow.table
servicenow.user
servicenow.password
topics

ステップ 3: コネクターの構成ファイルを作成します。

コネクター構成プロパティを含む JSON ファイルを作成します。以下の例は、コネクターの必須プロパティを示しています。

{
  "connector.class": "ServiceNowSink",
  "input.data.format": "AVRO",
  "name": "ServiceNowSink_0",
  "kafka.auth.mode": "KAFKA_API_KEY",
  "kafka.api.key": "****************",
  "kafka.api.secret": "************************************************",
  "servicenow.url": "<servicenow-URL>",
  "servicenow.table": "<table-name>",
  "servicenow.user": "<authorized-username>",
  "servicenow.password": "<user-password>",
  "tasks.max": "1",
  "topics": "orders"
}

以下のプロパティ定義に注意してください。

  • "connector.class": コネクターのプラグイン名を指定します。
  • "input.data.format": Kafka 入力レコード値のフォーマット(Kafka トピックから送られるデータ)を設定します。指定可能なエントリは、AVROJSON_SR、および PROTOBUF です。スキーマベースのメッセージフォーマット(たとえば、Avro、JSON_SR(JSON スキーマ)、および Protobuf)を使用するには、Confluent Cloud Schema Registry を構成しておく必要があります。
  • "name": 新しいコネクターの名前を設定します。
  • "kafka.auth.mode": 使用するコネクターの認証モードを指定します。オプションは SERVICE_ACCOUNT または KAFKA_API_KEY (デフォルト)です。API キーとシークレットを使用するには、構成プロパティ kafka.api.keykafka.api.secret を構成例(前述)のように指定します。サービスアカウント を使用するには、プロパティ kafka.service.account.id=<service-account-resource-ID>リソース ID を指定します。使用できるサービスアカウントのリソース ID のリストを表示するには、次のコマンドを使用します。

    confluent iam service-account list
    

    例:

    confluent iam service-account list
    
       Id     | Resource ID |       Name        |    Description
    +---------+-------------+-------------------+-------------------
       123456 | sa-l1r23m   | sa-1              | Service account 1
       789101 | sa-l4d56p   | sa-2              | Service account 2
    
  • servicenow.<> 必須の ServiceNow 接続の詳細情報。URL は、https://dev1000.service-now.com/ という形式にする必要があります。

  • "tasks.max": このコネクターで使用できる タスク の最大数を入力します。タスクが多いほどパフォーマンスが向上する可能性があります。

  • "topics": 特定のトピック名を指定するか、複数のトピック名をコンマ区切りにしたリストを指定します。

Single Message Transforms: CLI を使用する SMT の追加の詳細については、Single Message Transforms(SMT) のドキュメントを参照してください。

すべてのプロパティの値と説明については、「構成プロパティ」を参照してください。

ステップ 4: プロパティファイルを読み込み、コネクターを作成します。

以下のコマンドを入力して、構成を読み込み、コネクターを起動します。

confluent connect create --config <file-name>.json

例:

confluent connect create --config servicenow-sink-config.json

出力例:

Created connector ServiceNowSink_0 lcc-do6vzd

ステップ 5: コネクターのステータスを確認します。

以下のコマンドを入力して、コネクターのステータスを確認します。

confluent connect list

出力例:

ID           |             Name           | Status  | Type | Trace
+------------+----------------------------+---------+------+-------+
lcc-do6vzd   | ServiceNowSink_0           | RUNNING | sink |       |

ステップ 6: レコードを確認します。

ServiceNow テーブルがアップデートされているかを検証します。

Connect 用の Confluent Cloud API の使用に関する詳細とサンプルについては、「Confluent Cloud API for Connect」セクションを参照してください。

ちなみに

コネクターを起動すると、デッドレターキューのトピックが自動的に作成されます。詳細については、「Confluent Cloud デッドレターキュー」を参照してください。

構成プロパティ

このコネクターでは、以下のコネクター構成プロパティを使用します。

データの取得元とするトピック(Which topics do you want to get data from?)

topics

特定のトピック名を指定するか、複数のトピック名をコンマ区切りにしたリストを指定します。

  • 型: list
  • 重要度: 高

入力メッセージ(Input messages)

input.data.format

Kafka 入力レコード値のフォーマットを設定します。指定可能なエントリは、AVRO、JSON_SR、および PROTOBUF です。Confluent Cloud Schema Registry を構成しておく必要があります。

  • 型: string
  • 重要度: 高

データへの接続方法(How should we connect to your data?)

name

コネクターの名前を設定します。

  • 型: string
  • 指定可能な値: 最大 64 文字の文字列
  • 重要度: 高

Kafka クラスターの認証情報(Kafka Cluster credentials)

kafka.auth.mode

Kafka の認証モード。KAFKA_API_KEY または SERVICE_ACCOUNT を指定できます。デフォルトは KAFKA_API_KEY モードです。

  • 型: string
  • デフォルト: KAFKA_API_KEY
  • 指定可能な値: KAFKA_API_KEY、SERVICE_ACCOUNT
  • 重要度: 高
kafka.api.key
  • 型: password
  • 重要度: 高
kafka.service.account.id

Kafka クラスターとの通信用の API キーを生成するために使用されるサービスアカウント。

  • 型: string
  • 重要度: 高
kafka.api.secret
  • 型: password
  • 重要度: 高

ServiceNow の詳細(ServiceNow details)

servicenow.url

ServiceNow インスタンスの URL。

  • 型: string
  • 重要度: 高
servicenow.table

ServiceNow テーブル名。

  • 型: string
  • 重要度: 高
servicenow.user

ServiceNow の基本認証のユーザー名。

  • 型: string
  • 重要度: 高
servicenow.password

ServiceNow の基本認証のパスワード。

  • 型: password
  • 重要度: 高
connection.timeout.ms

HTTP リクエストのタイムアウト(ミリ秒)。

  • 型: int
  • デフォルト: 50000(50 秒)
  • 重要度: 低
retry.max.times

リクエストの再試行の最大回数。

  • 型: int
  • デフォルト: 3
  • 重要度: 低

このコネクターのタスク数(Number of tasks for this connector)

tasks.max
  • 型: int
  • 指定可能な値: [1,...]
  • 重要度: 高

次のステップ

参考

フルマネージド型の Confluent Cloud コネクターが Confluent Cloud ksqlDB でどのように動作するかを示す例については、「Cloud ETL のデモ」を参照してください。この例では、Confluent CLI を使用して Confluent Cloud のリソースを管理する方法についても説明しています。

../_images/topology.ja.png