重要

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Zendesk Source Connector for Confluent Cloud

注釈

Confluent Platform 用にコネクターをローカルにインストールする場合は、「Zendesk Source Connector for Confluent Platform」を参照してください。

Zendesk は、カスタマーサポートチケットの追跡、優先順位付け、解決のためのカスタマーサービスシステムです。Kafka Connect Zendesk Source Connector では、ticketsticket_auditsticket_fieldsgroupsorganizationssatisfaction_ratings などの各種 Zendesk Support テーブルから、データを Apache Kafka® にコピーします。このコネクターは、Zendesk Support API を使用して、データを Zendesk にストリーミングします。詳細については、「サポートされるテーブル」を参照してください。

機能

Zendesk Source Connector には、以下の機能があります。

  • トピックの自動作成: このコネクターは Kafka トピックを自動的に作成できます。
  • 少なくとも 1 回のデリバリー: レコードが Kafka のトピックに少なくとも 1 回は配信されることが保証されます。
  • サポートされるデータフォーマット: このコネクターは、Avro、JSON スキーマ(JSON-SR)、Protobuf、および JSON(スキーマレス)出力フォーマットをサポートします。スキーマレジストリ ベースのフォーマット(Avro、JSON スキーマ、Protobuf など)を使用するには、Schema Registry を有効にしておく必要があります。

Confluent Cloud API for Connect の詳細と使用例については、「Confluent Cloud API for Connect」セクションを参照してください。

制限

以下の情報を確認してください。

サポートされるテーブル

次の Zendesk テーブルがサポートされています。

  • custom_roles
  • groups
  • group_memberships
  • organizations
  • organization_subscriptions
  • organization_memberships
  • satisfaction_ratings
  • tickets
  • ticket_audits
  • ticket_fields
  • ticket_metrics
  • users

クイックスタート

このクイックスタートを使用して、Confluent Cloud Zendesk Source Connector の利用を開始することができます。このクイックスタートでは、コネクターを選択し、イベントをストリーミングするようにコネクターを構成するための基本的な方法について説明します。

前提条件
  • アマゾンウェブサービス ( AWS )、Microsoft Azure ( Azure )、または Google Cloud Platform ( GCP )上の Confluent Cloud クラスターへのアクセスを許可されていること。
  • Confluent CLI がインストールされ、クラスター用に構成されていること。「Confluent CLI のインストール」を参照してください。
  • スキーマレジストリ ベースのフォーマット(Avro、JSON_SR(JSON スキーマ)、Protobuf など)を使用するには、Schema Registry を有効にしておく必要があります。詳細については、「スキーマレジストリ Enabled Environments」を参照してください。
  • Zendesk サービス URL にアクセスするための認可と認証情報。
  • Zendesk API: Support API が Zendesk アカウントで有効になっている必要があります。
  • oauth2password のいずれかのメカニズムが Zendesk アカウントで有効になっている必要があります。詳細については、「API ダッシュボードの使用」の「パスワードまたはトークンによるアクセスを有効にする」を参照してください。
  • custom_roles などの特定のテーブルへのアクセスは、Zendesk アカウントが Enterprise アカウントの場合に限られます。詳細については、「Custom Agent Roles」を参照してください。
  • エクスポートできるようにするために、いくつかの Zendesk 構成設定の有効化が必要になる場合があります。たとえば、satisfaction_ratings は、このオプションが有効になっている場合にのみエクスポートできます。詳細については、「Support API: Satisfaction Ratings」を参照してください。

Confluent Cloud Console の使用

ステップ 1: Confluent Cloud クラスターを起動します。

インストール手順については、「Quick Start for Confluent Cloud」を参照してください。

ステップ 2: コネクターを追加します。

左のナビゲーションメニューの Data integration をクリックし、Connectors をクリックします。クラスター内に既にコネクターがある場合は、+ Add connector をクリックします。

ステップ 3: コネクターを選択します。

Click the Zendesk Source connector card.

Zendesk Source Connector Card

Step 4: Enter the connector details.

注釈

  • すべての 前提条件 を満たしていることを確認します。
  • アスタリスク( * )は必須項目であることを示しています。

At the Add Zendesk Source Connector screen, complete the following:

  1. Select the way you want to provide Kafka Cluster credentials. You can choose one of the following options:
    • Global Access: Allows your connector to access everything you have access to. With global access, connector access will be linked to your account. This option is not recommended for production.
    • Granular access: Limits the access for your connector. You will be able to manage connector access through a service account. This option is recommended for production.
    • Use an existing API key: Allows you to enter an API key and secret part you have stored. You can enter an API key and secret (or generate these in the Cloud Console).
  2. Click Continue.

Step 5: Check for records.

レコードが Kafka のトピックに生成されていることを確認します。

Confluent Cloud API for Connect の詳細と使用例については、「Confluent Cloud API for Connect」セクションを参照してください。

Confluent CLI の使用

以下の手順に従うと、Confluent CLI を使用してコネクターをセットアップし、実行できます。

注釈

ステップ 1: 使用可能なコネクターをリスト表示します。

以下のコマンドを入力して、使用可能なコネクターをリスト表示します。

confluent connect plugin list

ステップ 2: コネクターの必須の構成プロパティを表示します。

以下のコマンドを実行して、コネクターの必須プロパティを表示します。

confluent connect plugin describe <connector-catalog-name>

例:

confluent connect plugin describe ZendeskSource

出力例:

Following are the required configs:
connector.class: ZendeskSource
name
kafka.auth.mode
kafka.api.key
kafka.api.secret
zendesk.url
zendesk.tables
zendesk.user
zendesk.password
output.data.format
tasks.max

ステップ 3: コネクターの構成ファイルを作成します。

コネクター構成プロパティを含む JSON ファイルを作成します。以下の例は、コネクターの必須プロパティを示しています。その他の構成プロパティの値と説明については、「構成プロパティ」を参照してください。

{
  "connector.class": "ZendeskSource",
  "name": "ZendeskSource_0",
  "kafka.auth.mode": "KAFKA_API_KEY",
  "kafka.api.key": "<my-kafka-api-key>",
  "kafka.api.secret": "<my-kafka-api-secret>",
  "zendesk.url": "https://<sub-domain>.zendesk.com",
  "zendesk.tables": "tickets, groups, users",
  "zendesk.user": "<username>",
  "zendesk.password": "*********************************",
  "output.data.format": "AVRO",
  "tasks.max": "1",
}

以下のプロパティ定義に注意してください。

  • "connector.class": コネクターのプラグイン名を指定します。
  • "name": 新しいコネクターの名前を設定します。
  • "kafka.auth.mode": 使用するコネクターの認証モードを指定します。オプションは SERVICE_ACCOUNT または KAFKA_API_KEY (デフォルト)です。API キーとシークレットを使用するには、構成プロパティ kafka.api.keykafka.api.secret を構成例(前述)のように指定します。サービスアカウント を使用するには、プロパティ kafka.service.account.id=<service-account-resource-ID>リソース ID を指定します。使用できるサービスアカウントのリソース ID のリストを表示するには、次のコマンドを使用します。

    confluent iam service-account list
    

    例:

    confluent iam service-account list
    
       Id     | Resource ID |       Name        |    Description
    +---------+-------------+-------------------+-------------------
       123456 | sa-l1r23m   | sa-1              | Service account 1
       789101 | sa-l4d56p   | sa-2              | Service account 2
    
  • Zendesk の接続の詳細を入力します。

    • "zendesk.url": コネクターが Zendesk ソースデータを取得する URL。例: https://<sub-domain>.zendesk.com
    • "zendesk.tables": コネクターによってエクスポートされて Kafka に書き込まれる Zendesk テーブル。ワーカー間で負荷分散を図るため、テーブルを想定されるサイズやスループットの順に並べます。テーブルのリストについては、「サポートされるテーブル」を参照してください。
  • 認証の詳細を入力します。この例には、デフォルトの basic 認証プロパティの "zendesk.user""zendesk.password" が示されています。"zendesk.auth.type": "bearer" プロパティと "bearer.token": "<token-string>" プロパティを使用して、認証を行うことができます。これは、HTTP Authorization ヘッダーに送信される単一のストリングです。

  • "output.data.format": 出力データフォーマット( Kafka トピックに送られるデータ)として AVRO、JSON_SR(JSON スキーマ)、PROTOBUF、または JSON(スキーマレス)を入力します。スキーマレジストリ ベースのフォーマット(Avro、JSON_SR(JSON スキーマ)、Protobuf など)を使用するには、Schema Registry を有効にしておく必要があります。詳細については、「スキーマレジストリ Enabled Environments」を参照してください。

  • "tasks.max": このコネクターで使用する タスク の数を入力します。このコネクターごとに 1 つのタスクのみサポートされます。

  • Transforms and Predicates: 詳細については、Single Message Transforms(SMT) のドキュメントを参照してください。

すべてのプロパティの値と説明については、「構成プロパティ」を参照してください。

ステップ 4: プロパティファイルを読み込み、コネクターを作成します。

以下のコマンドを入力して、構成を読み込み、コネクターを起動します。

confluent connect create --config <file-name>.json

例:

confluent connect create --config zendesk-source-config.json

出力例:

Created connector ZendeskSource_0 lcc-do6vzd

ステップ 5: コネクターのステータスを確認します。

以下のコマンドを入力して、コネクターのステータスを確認します。

confluent connect list

出力例:

ID           |             Name         | Status  | Type  | Trace
+------------+--------------------------+---------+--------+-------+
lcc-do6vzd   | ZendeskSource_0          | RUNNING | source |       |

ステップ 6: レコードを確認します。

レコードが Kafka のトピックに生成されていることを確認します。

Confluent Cloud API for Connect の詳細と使用例については、「Confluent Cloud API for Connect」セクションを参照してください。

構成プロパティ

このコネクターでは、以下のコネクター構成プロパティを使用します。

データへの接続方法(How should we connect to your data?)

name

コネクターの名前を設定します。

  • 型: string
  • 指定可能な値: 最大 64 文字の文字列
  • 重要度: 高

Kafka クラスターの認証情報(Kafka Cluster credentials)

kafka.auth.mode

Kafka の認証モード。KAFKA_API_KEY または SERVICE_ACCOUNT を指定できます。デフォルトは KAFKA_API_KEY モードです。

  • 型: string
  • デフォルト: KAFKA_API_KEY
  • 指定可能な値: KAFKA_API_KEY、SERVICE_ACCOUNT
  • 重要度: 高
kafka.api.key
  • 型: password
  • 重要度: 高
kafka.service.account.id

Kafka クラスターとの通信用の API キーを生成するために使用されるサービスアカウント。

  • 型: string
  • 重要度: 高
kafka.api.secret
  • 型: password
  • 重要度: 高

トピックの命名方法(How do you want to name your topic(s)?)

topic.name.pattern

トピック名に使用するパターン。${entityName} リテラルは各エンティティ名に置き換えられます。${entityName} が指定されていない場合、すべてのレコードは単一のトピックに書き込まれます。有効なトピックパターンは、正規表現 [a-zA-Z0-9.-_]*(${entityName})?[a-zA-Z0-9.-_]* に準拠している必要があります。

  • 型: string
  • デフォルト: ZD_${entityName}
  • 指定可能な値: 正規表現 [a-zA-Z0-9\.\-\_]*(\$\{entityName\})?[a-zA-Z0-9\.\-\_]* に一致することが必要
  • 重要度: 高

Zendesk への接続方法(How should we connect to Zendesk?)

zendesk.url

コネクターの接続先となる zendesk サービス URL。

  • 型: string
  • 重要度: 高
zendesk.auth.type

エンドポイントの認証の種類。指定可能な値は basic または bearer です。

  • 型: string
  • デフォルト: basic
  • 指定可能な値: basic、bearer
  • 重要度: 高
zendesk.tables

Kafka に書き込まれ、エクスポート先となる Zendesk テーブル。ワーカー間で適度な負荷分散を図るため、テーブルを想定されるサイズやスループットの順に並べることができます。

  • 型: list
  • 重要度: 高
zendesk.since

この時刻以降にアップデートされた行がコネクターによる処理対象となります。空白にした場合は、デフォルトの時刻として、このコネクターの起動時刻マイナス 1 分に設定されます。値は、yyyy-MM-dd'T'HH:mm:SS など、ISO 8601 フォーマットにする必要があります。

  • 型: string
  • 重要度: 中

認可: Basic(Authorization: Basic)

zendesk.user

認証を要求するエンドポイントで使用されるユーザー名。

  • 型: string
  • 重要度: 高
zendesk.password

認証を要求するエンドポイントで使用されるパスワード。

  • 型: password
  • 重要度: 高

認可: Bearer(Authorization: Bearer)

bearer.token

auth.type=bearer の場合に使用されるベアラー認証トークン。指定したトークンが、HTTP リクエストの Authorization ヘッダーの値として使用されます。

  • 型: password
  • 重要度: 高

接続の詳細(Connection details)

max.batch.size

一度に返され、Kafka に書き込まれる最大レコード数。

  • 型: int
  • デフォルト: 100
  • 重要度: 低
max.in.flight.requests

一度に送信可能な最大リクエスト数。

  • 型: int
  • デフォルト: 10
  • 重要度: 低
max.poll.interval.ms

変更または更新されたエンティティをフェッチするリクエストの間隔(ミリ秒)。

  • 型: long
  • デフォルト: 3000(3 秒)
  • 重要度: 低
request.interval.ms

更新されたレコードをチェックするまでの待ち時間(ミリ秒)。

  • 型: long
  • デフォルト: 15000(15 秒)
  • 重要度: 低
max.retries

エラー時に再試行する最大回数。これを超えるとタスクは失敗します。

  • 型: int
  • デフォルト: 10
  • 重要度: 低
retry.backoff.ms

エラーの後、再試行するまでの時間(ミリ秒)。

  • 型: long
  • デフォルト: 3000(3 秒)
  • 重要度: 低

出力メッセージ(Output messages)

output.data.format

Kafka 出力レコード値のフォーマットを設定します。指定可能なエントリは、AVRO、JSON_SR、PROTOBUF、または JSON です。スキーマベースのメッセージフォーマット(AVRO、JSON_SR、PROTOBUF など)を使用する場合は、Confluent Cloud Schema Registry を構成しておく必要がある点に注意してください

  • 型: string
  • 重要度: 高

このコネクターのタスク数(Number of tasks for this connector)

tasks.max
  • 型: int
  • 指定可能な値: [1,...]
  • 重要度: 高

次のステップ

参考

フルマネージド型の Confluent Cloud コネクターが Confluent Cloud ksqlDB でどのように動作するかを示す例については、「Cloud ETL のデモ」を参照してください。この例では、Confluent CLI を使用して Confluent Cloud のリソースを管理する方法についても説明しています。

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